脾動脈瘤と診断されました。脾臓温存の治療法について教えてください。
60代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。健康診断で脾動脈瘤が見つかり、脾臓を摘出せずに治療する方法をお考えとのことですね。脾動脈瘤はあまり多くない病気で、手術も頻繁に行われるわけではありません。そのため、経験豊富な病院での治療が望ましいです。
【脾動脈瘤について】
脾動脈瘤とは、脾臓に血液を送る動脈にできるこぶのことです。このこぶが破裂すると、お腹の中で出血し、命に関わることもあります。治療法としては、主に次の2つがあります。
1. カテーテル治療
瘤とその周辺の血管をコイルで詰めて血流を止める方法です。
2. 開腹手術
瘤が大きい場合や破裂の危険が高い場合に、開腹して瘤を取り除く方法です。
【ご相談者様の場合】
あなたの場合、脾動脈瘤が脾臓に繋がる部分にあるため、カテーテル治療は難しいと言われたのですね。脾臓を摘出する方法もありますが、免疫力が低下したり感染症のリスクが増えることが心配です。特に、子どもの頃から肺が弱く、インフルエンザにかかりやすいとのことですので、脾臓を残す治療法を考えるのは良い選択だと思います。
【脾臓を残す治療法】
脾臓を残す方法としては、バイパス手術があります。これは、瘤のある部分を避けて人工血管を使う方法です。ただし、開腹手術と同様に体への負担が大きく、合併症のリスクもあるため、慎重に考える必要があります。
【対応できる病院や医師について】
脾動脈瘤のバイパス手術は高度な技術が必要で、すべての病院で行えるわけではありません。大学病院や血管外科、心臓血管外科の専門医に相談することをお勧めします。具体的な病院名や医師名をお伝えできず申し訳ありませんが、インターネットで調べたり、かかりつけ医に紹介してもらうのが良いでしょう。現在、瘤の大きさが2cmに達していないため、すぐに手術が必要というわけではないかもしれません。他の専門医の意見も聞いてみると良いでしょう。
【まとめ】
脾動脈瘤の治療は、瘤の大きさや位置、あなたの体の状態を考慮して慎重に選ぶ必要があります。脾臓を残す方法としてバイパス手術がありますが、体への負担が大きいため、専門医とよく相談して決めることが大切です。あなたの健康を心からお祈りしています。
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