下痢が3か月続いています。大腸カメラと血液検査は異常なし。原因と対処法を教えてください。
60代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。3ヶ月も下痢が続いているとのこと、本当におつらいですね。大腸カメラや血液検査で異常が見つからないのに症状が続くのは心配ですよね。
【考えられる原因】
現在、いくつかの薬を服用されているようですが、お薬を飲んでも改善が見られない場合、薬が効いていないか、他の原因があるかもしれません。
1. 薬の影響
服用中の薬が下痢の原因になっていることもあります。例えば、睡眠薬や胃酸を抑える薬などが影響することもあります。過去に飲んでいた薬が腸に影響を与えている可能性も考えられます。
2. 感染性腸炎の影響
感染性腸炎が治ったあとも腸の調子が戻らず、下痢が続くことがあります。腸内の細菌バランスが崩れると、こうした症状が長引くことがあります。
3. 他の消化器の問題
潰瘍性大腸炎やクローン病、乳糖不耐症などが原因で下痢が続くこともあります。小腸の検査も考えてみるとよいかもしれません。
4. 全身の病気
甲状腺の問題や糖尿病などが下痢を引き起こすこともあります。血液検査で異常がなかったとのことですが、他の病気の可能性も考えてみましょう。
5. 胆汁酸の問題
胆汁酸がうまく吸収されないと下痢になることがあります。これも検査で確認できます。
【次のステップ】
1. 薬の相談
薬の副作用について、薬剤師や医師に相談してみてください。薬を変えたり、量を調整することで症状が改善するかもしれません。
2. 食生活の見直し
消化によい食事を心がけ、刺激物や脂っこいものは避けましょう。水分をしっかり摂ることも大切です。
3. 生活習慣の改善
規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとることも重要です。ストレスを減らす工夫や適度な運動も効果的です。
4. 専門医の受診
これらの対策を試しても改善しない場合は、消化器内科を受診して詳しい検査を受けることをおすすめします。特に、血便や体重減少、発熱がある場合は早めに受診してください。
【まとめ】
下痢が続く原因としては、薬の影響や感染性腸炎の後遺症、他の消化器の問題、全身の病気などが考えられます。薬剤師や医師に相談し、食生活や生活習慣を見直すことで症状が和らぐかもしれません。改善しない場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。どうかお大事になさってくださいね。
公開日:
相談日:
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ