新型コロナウイルス感染症への対処法は?新型コロナウイルス感染症と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師折茂 圭介呼吸器内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2026/01/29
コロナ後遺症とは
コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が原因で、喉の痛み、咳、鼻水などのかぜ症状が出現します。さらに発熱や味覚異常や嗅覚異常、肺炎や下痢などの様々な症状がみられることもあり、とくに高齢者や心臓病、糖尿病などの基礎疾患のある方は重症の肺炎、あるいは血栓症など重篤な合併症を引き起こす危険性が高くなります。一方で健康な人でも重症化もしくは致命的になることも稀ですが確認されています。小児への感染も頻繁に確認されていますが軽症もしくは無症状であることが多いとされます。
もっと詳しく「コロナ後遺症」を知るコロナ後遺症の治療・対処法
新型コロナウイルス感染症への対処法は?
うつる可能性のある病気です。外出は可能な限り控えるようにし、どうしても外出する場合にはマスクを必ずするようにしましょう。65歳以上の高齢者、乳幼児、妊婦、さらに年齢を問わず呼吸器系や循環器系、糖尿病や慢性腎不全などの持病のある方、ステロイド内服中などの免疫低下状態の方は重症化し肺炎等を来たす可能性がありますので早めに医療機関を受診してください。
受診の目安・何科を受診するべきか
コロナ後遺症は何科を受診したらよいですか?
基本的には後遺症外来のある医療機関を受診しましょう。
症状によってほかに疑われる病気もさまざまですが、まずはコロナ後遺症の診療に対応している外来を受診しましょう。
必要に応じた検査・治療や、適切な診療科への紹介も検討してもらえるはずです。
新型コロナウイルス感染症の専門医がいる近くの病院はありますか?
新型コロナウイルス感染症の専門医がいる病院を見るコロナ後遺症の経過・予後
コロナ後遺症の「眠気」「だるさ・倦怠感」「やる気がでない」とはどのような症状ですか?
だるさや疲労感、眠気を感じる軽い症状から、身の回りのことができず生活に支障が出るレベルの重い症状まで、さまざまな症例があります。
コロナ後遺症の中で最も多い症状です。
だるさや疲労感、眠気を感じる程度の軽い症状の場合もあれば、一日中身動きがとれず、身の回りのことができないほどの重い症状をきたす場合もあります。
日常生活が問題なく送れる程度の倦怠感の場合、自分がどれくらい動けるかを把握し、それにあわせて生活リズムを整えること(=ペーシング)が重要です。
また、職場や家庭など周囲の理解とサポートを得ることも大切です。
休み休みでないと普段の動作ができないなど、日常生活に困難が生じている場合は、 仕事や学校を休んで家でしっかり休むのも選択肢の一つです。
なお、倦怠感がコロナ後遺症によるものでない可能性ももちろんあります。
たとえば貧血やホルモンの異常などが原因である可能性もあるため、きちんと検査を受けてみることも重要です。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症の「咳・たん」とはどのような症状ですか?
咳や痰(たん)が、療養期間の終了後も長期間にわたって続くことがあります。
新型コロナウイルス感染症にかかった後、療養期間が終了してからも、咳や痰の症状が続くことがあります。
20〜30%程度の方が、咳や痰の後遺症を経験していると言われています。
咳や痰の程度は、軽いものから激しいものまでさまざまです。
基本的には時間をかけてよくなっていき、多くの方は1ヶ月程度を目安に改善していきます。
なお、咳や痰の原因として、気管支喘息やアトピー喘息、肺炎など他の病気の可能性も考えられます。
時間を追うにつれて咳がかえってひどくなったり、症状がつらかったりする場合、受診して詳しい検査などを受けるようにしましょう。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症の「息苦しさ・呼吸困難」とはどのような症状ですか?
じっとしていても息苦しい・しゃべると息切れするなど、日常生活に支障をきたす症状が続くことがあります。
新型コロナウイルス感染症にかかった後、療養期間が終了してからも息苦しい感じが続くことがあります。
また、咳や倦怠感とあわせて息苦しさを感じる場合もあります。
基本的には時間をかけてよくなっていき、多くの方は1ヶ月程度を目安に改善していきます。
ただし、気管支喘息やアトピー喘息、肺炎など他の病気が原因である可能性もあります。
症状がつらい場合は受診して、検査などを受けるようにしましょう。
コロナ後遺症はいつまで続きますか?
3ヶ月の時点でも半分近く、1年以上続く人も3割程度いるとする報告もあります。
感染後3ヶ月時点で男性44%・女性51%、感染後6ヶ月では男性38%、女性45%、感染後1年では男性32%、女性35%に何らかの症状が残っているとする報告もあります。
感染時期、感染株の種類による違い、重症度による違いなども影響する可能性はありますが、コロナ後遺症の病態も不明な点が多く、各国で後遺症の診断やフォローの方法も異なるため、上記のようなコロナ感染症自体の病態の違いとコロナ後遺症の持続期間の関係についてはまだわからない点が多いのが実情です。
コロナ後遺症の「抜け毛・脱毛」とはどのような症状ですか?
コロナ発症後、1〜2ヶ月経ってから髪の毛が抜けてくることがあります。
新型コロナウイルス感染症にかかった後、1~2ヶ月ほど経ってから髪の毛が抜けてくることがあります。
基本的には半年程度をめどに治まってきます。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症の「味覚・嗅覚障害」とはどのような症状ですか?
味や匂いがわからない、本来とは別の匂いを感じるといった症状が、療養期間の終了後も続く場合があります。
新型コロナウイルス感染症の罹患に伴い、味覚や嗅覚の異常が生じることがあります。
多くの場合、感染症の改善とともに治っていきますが、療養期間が終了したのちも、この異常がしばらく継続することがあります。
通常1ヶ月以内をめどに回復することが多いです。
自然に回復するケースがほとんどですが、時に亜鉛・鉄・ビタミンBなどが足りていない場合に補充したり、漢方薬を使用したりします。
ほかに鼻うがい、喉の上を内視鏡で見ながらこする治療や、嗅覚トレーニングなどを行うこともあります。
なお、味覚や嗅覚の異常を引き起こすコロナ後遺症以外の原因として、鼻の中や副鼻腔の病気や腎臓や肝臓の病気なども考えられます。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症ではどのような症状が見られますか?
倦怠感、頭痛、息切れ、咳、動悸、味覚や嗅覚の障害、脱毛など、さまざまな症状が報告されています。
コロナ後遺症には、罹患時から持続する症状と、回復後に新たに現れる症状があります。
報告されている症状の代表的な例は以下のとおりです。
コロナ後遺症の代表的な症状
- だるさ・倦怠感
- 頭痛・めまい
- 動悸・息苦しさ・息切れ
- 咳・痰(たん)
- 味覚や嗅覚の障害
- 頭髪の脱毛・その他皮膚症状
- 物忘れ・思考力の低下
- 不眠・気分の落ち込み
- 胸やけ・下痢・発汗
症状の重さや現れ方は人によってさまざまです。
たとえば、倦怠感の場合は「働けるが、倦怠感を感じて集中できない」ケースもあれば、「身の回りのことができず、終日横になっている」ケースもあり、人によって程度が異なります。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症が疑われる場合、どこに相談したらよいですか?
新型コロナウイルス感染症の診察を受けた病院や、後遺症外来の受診を検討しましょう。
まずは新型コロナウイルス感染症の診断を受けた医療機関を受診して相談することがすすめられます。
また、各地域にコロナ後遺症の相談窓口があります。
東京都では、都立病院や公立病院に相談窓口が設置されています。
電話で症状の相談ができ、症状に合わせた適切な医療機関の受診につなげる支援(相談無料)なども行っていますので、後遺症が疑われる場合はぜひ利用してみてください。
他の地域の場合は、「地域名 コロナ後遺症 相談窓口」などで検索してみてください。
都立病院における「コロナ後遺症相談窓口」
https://covid19.supportnavi.metro.tokyo.lg.jp/service/biVysMJNHyb7Kd35XF047g
近隣の病院をお探しの場合は、こちらから医療機関検索ができます。
https://ubie.app/institutions?view=list&result=latest&src=tab
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症の原因としては何が考えられますか?
後遺症の原因は、まだ明らかになっていません。
後遺症の原因としては、
- ウイルスによる炎症が持続している
- ウイルスそのものが長く体内に残っている
など、さまざまな説が考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。
コロナ後遺症とは何ですか?
新型コロナウイルス感染症にかかった後も続く症状で、他に原因となる病気が見つからないもののことを言います。
新型コロナウイルス感染症にかかったのち、療養期間も終了して感染性もなくなったにもかかわらず持続している症状で、コロナの後遺症以外に明らかな原因となる病気が見つからないものを「コロナ後遺症」と言います。
疾病管理予防センター(CDC)と世界保健機関(WHO)の定義によると、発症した時点から3ヶ月経過しても続いているものを指します。
代表的な症状としては、倦怠感や頭痛、息切れなどが挙げられます。
どのくらい続くかは不明ですが、時間経過とともに発現率は低下する傾向にあることがわかっています。
参考文献
[1] 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント(第1.1版). 厚生労働省, 2022.
[2] Mark E Mikkelsen, MSCEBenjamin Abramoff. “COVID-19: Evaluation and management of adults with persistent symptoms following acute illness ("Long COVID")”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/covid-19-evaluation-and-management-of-adults-with-persistent-symptoms-following-acute-illness-long-covid, (参照 2022-09-15).
コロナ後遺症に関連する病気・症状
この記事の監修医師
折茂 圭介
呼吸器内科・アレルギー科・内科
東北大学医学部卒。東京都立駒込病院での初期研修を経て東京女子医科大学呼吸器内科入局。大学院で国立成育医療研究センター研究所 免疫アレルギー感染研究部に国内留学。博士課程修了後、同研究室で研究員として勤務。専門は呼吸器内科学、特に喘息をはじめとするアレルギー学。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2026/01/29