汗をかきやすい
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/08/08
「汗をかきやすい」がどの病気に関連するかAIでチェックする
汗をかきやすいという症状について「ユビー」でわかること
※コロナの症状を確認したい方はコロナ症状チェックから
「汗をかきやすい」はどんな症状ですか?
汗をかきやすいとは
「汗をかきやすい」に関連する主の病気には、多汗症、異汗性湿疹・汗疱、バセドウ病(Basedow病)などがあります。
「汗をかきやすい」のQ&A
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る6ヶ月以上続く原因不明の過剰発汗があり、以下6項目の内、2項目以上を満たす場合は多汗症と診断されます。
- 最初に症状が出たのが 25 歳以下である
- 発汗の激しい部位が左右対称である
- 睡眠中は発汗が止まっている
- 1週間に1回以上多汗のエピソードがある
- 血のつながったご家族で同様の症状を訴える方がいる
- 過剰な発汗によって日常生活に支障をきたしている
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。
- A.
感染症や甲状腺などの内分泌代謝異常、神経疾患、薬剤や耳下腺の手術や外傷などが挙げられますが、特に原因がない場合もあります。遺伝的な要因がある場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る多汗症は、全身の汗が増える「全身性多汗症」と、体の一部に汗が増える「局所多汗症」に分けられます。
全身性多汗症の原因
以下のものが考えられます。
- 感染症
- 甲状腺などのホルモンの異常
- 神経疾患
- 薬剤
特に原因がない場合もあります。
局所性多汗症の原因
多くの場合は原因となる疾患が認められません。
ただし、手術や外傷の後に汗が出やすくなることなどがあります。 - A.
頭、顔、手、足、脇などの体の一部分や全身に、温度の変化や精神的な負荷などによって大量の汗をかく症状です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る主に汗には以下のような機能があります。
- 体温を調節する機能
- 皮膚表面に適度な湿度をもたらす機能
- 外界の細菌やウイルスから体を守る作用
また、大量の汗をかく原因はさまざまです。
本来汗は体が正常に働くために必要なものですが、多汗症の患者さんは、温度の変化や精神的な負荷、またそれらの原因に関係なく日常生活に支障をきたすほどの異常な量の汗をかきます。
緊張時など精神的な原因によっても発汗することがあります。
主に、全身の汗の量が増える場合と、手足や脇など一部の部位で汗が増える場合の2つのパターンがあります。 - A.
精神的緊張によって手のひらに多量の発汗が現れる病気です。
解説手掌多汗症とは、精神的緊張によって手のひらに多量の発汗が現れる病気です。多汗症の中でも比較的早めに症状を自覚することが多く、小学校入学ごろから自覚することが多いです。
特に、精神的な緊張がある場合や物を持つ際に多量の発汗が現れます。発汗量には日内変動や季節変動があり、日中の覚醒時や夏季には発汗量が多く、夜間睡眠時や冬季には発汗量が少ないです。
重症例ではしたたり落ちるほどの多量の発汗が現れたり、手足が湿って冷たく紫色になったりことがあります。
発汗によって、握手などの社交活動や、書類の取り扱い、電子機器の操作などが難しくなり、学校生活や社会生活におけるさまざまな場面で大きな支障をきたします。
治療には、局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)、水道水イオントフォレーシス(※)、ボツリヌス毒素製剤、抗コリン薬などが用いられます。
症状でお困りの方は皮膚科を受診するようにしましょう。
※汗の多い手のひらや足の裏を、水道水の入った容器の中に浸し、電流を流すという治療法です。通院が困難な方は自宅でも行うことができる機械を購入することもできます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る藤本智子など. 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版. 日皮会誌. 2023, 153, p.157-188.
公益社団法人日本皮膚科学会.汗の病気―多汗症と無汗症― Q10 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会).日本皮膚科学会,https://www.dermatol.or.jp/qa/qa32/q10.html(参照 2024-11-27) - A.
甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫、低血糖、更年期障害、悪性リンパ腫、感染症などが考えられます。原因となる病気が見つからない場合も多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る全身で大量の汗をかく全身性多汗症の場合、下記のような病気が背景にある可能性があります。
- 結核などの感染症
- 甲状腺機能亢進症や褐色細胞腫などのホルモンの異常(内分泌代謝異常)
- 脳の障害
- 脊髄損傷による自律神経障害
体の一部のみ大量の汗をかく局所性多汗症の場合は、背景に疾患がなく汗腺(汗を作る場所)の働きが過剰になっている状態のことが多いとされます。耳下腺の手術がきっかけとなることもあります。
- A.
局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)、抗コリン薬、ボツリヌス毒素製剤などを使用します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る多汗症の治療では次のような薬剤が使用されます。
- 局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)
- 抗コリン薬
- ボツリヌス毒素製剤
以下でそれぞれについて説明します。
局所制汗剤(塩化アルミニウム製剤)
局所性の多汗症の治療としてまず検討される薬剤です。
塩化アルミニウムが汗の通り道を詰まらせたり、通り道の細胞を攻撃することによって、過剰な発汗を抑えるとされています。
副作用として接触皮膚炎などが報告されています。これらの副作用が出た場合は主治医に相談するようにしましょう。抗コリン薬
内服薬として使用されることが多いですが、腋の多汗が中心となる場合は塗り薬として使用されることもあります。
副作用が比較的少ない治療であり、他の治療法が行えない場合や効果が不十分な場合には積極的に使用されます。
汗の分泌に関係する、ムスカリン性アセチルコリン受容体と結合することで、アセチルコリンの働きを抑え、発汗を抑制します。ボツリヌス毒素製剤
注射による治療であり、現在は重度の腋窩多汗症に対して保険適用が認められています。
汗の分泌に関わるアセチルコリンの分泌を抑えることで、発汗を抑制します。 - A.
多汗症を自力で治すことは難しいです。
解説多汗症は根本的な治療が必要な場合が多いため、自力で完全に治すことは難しいです。
多汗症は、汗が過剰に出ることで生活に支障をきたす病気です。症状が軽度の場合には、市販の制汗剤で汗を抑えられることがありますが、多くの患者さんは、医療用の制汗剤や注射、内服による薬物治療、手術などの治療が必要となります。
多汗症の場合、汗によって皮膚が湿った状態が維持されやすくなります。汗によって長時間湿ったままの皮膚は、汗疹を生じやすく、真菌や細菌、ウイルスの感染を起こしやすくなります。これらのリスクを減らすために個人でできることとしては、吸湿性や通気性の良い衣服を選んだり、汗をこまめに拭き取ったりするといった対策が考えられます。
多汗症の中には、感染症や甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの他の病気が原因となって起こるものもあります。適切な治療を受けるためにも、症状にお困りの方は専門の医療機関を受診するようにしましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る藤本智子など. 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版. 日皮会誌. 2023, 153, p.157-188.
. Hyperhidrosis: Diagnosis and treatment. AAD, https://www.aad.org/public/diseases/a-z/hyperhidrosis-treatment(参照 2024-11-27) - A.
塗り薬や飲み薬、注射、手術など複数の治療法があり、汗をかきやすい部位によって治療法が異なります。一つの治療のみでは十分な汗のコントロールができない場合は、複数の治療を組み合わせることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る多汗症の治療方法については主に以下のようなものが挙げられます。
- 抗コリン作用を持つ塗り薬
- 抗コリン作用を持つ飲み薬
- 塩化アルミニウム製剤
- イオンフォトレーシス(手足を水道水に浸し、電流を流す治療)
- ボツリヌス毒素製剤の注射
- 交感神経遮断術(発汗をコントロールする神経を切断する手術)
ただし、多汗症の種類や診断名(腋窩多汗症、手掌多汗症、足底多汗症、頭部・顔面多汗症、全身性多汗症)によって選べる治療法が異なる点には注意が必要です。
また、治療にかかる費用や身体への負担、簡便さ、治療効果などはさまざまです。主治医とよく相談のうえ、治療方針を決定してください。 - A.
日常生活に支障が出ている場合は受診をしましょう。
- A.
まずは皮膚科を受診しましょう。
汗をかきやすいという症状はどんな病気に関連しますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科