ものもらいは人にうつる?麦粒腫(ものもらい)
監修医師山口 知暁東北大学病院 眼科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
ものもらいとは
「ものもらい」とはどのような病気ですか?
まぶたにある涙や汗、脂の分泌腺や毛穴に細菌感染が生じる病気です。
ものもらいとは、麦粒腫、めばちこなどとも呼ばれることもある病気です。
黄色ブドウ球菌などがまぶたの皮脂腺・汗腺・マイボーム腺などに感染することでまぶたに腫れや赤み、痛みが生じる病気です。
ものもらいの症状
ものもらいには初期症状はありますか?
まぶたの一部が赤く腫れて、痛みやかゆみ、充血などの症状を生じます。また、症状が進むと小さなしこりができます。
多くは片目のまぶたの一部に限局した腫れ・赤みが生じ、その部分に圧痛を感じます。瞬きをした時のみ痛む場合もあります。
ものもらいではどのような症状がありますか?
まぶたの一部が赤く腫れて、軽い痛みやかゆみを生じます。その部位に膿がたまり、しこりを形成すると症状が強くなります。
初期ではまぶたの一部に圧痛を伴う腫れ・赤みが生じます。
症状が軽い場合には、瞬きで違和感を感じる程度のこともあります。
進行すると膿瘍を形成します。
ものもらいの原因
ものもらいの原因は何がありますか?
汚れた手で目に触れたり汚れたコンタクトレンズを使用したりすると、発症します。免疫力が低下していると発症しやすいです。
一般的に目の周りを清潔に保てないことが原因のひとつと言われます。
眼瞼炎・糖尿病などの持病がある場合にはものもらいになりやすいとされています。
ものもらいの原因にストレスはありますか?
ストレスにより免疫力が低下しているとものもらいを発症しやすくなります。
直接的にストレスとものもらいの関係は示されていませんが、ストレスで免疫力が低下する可能性は示されています。
それによってものもらいが起きやすくなる可能性はあるでしょう。
ものもらいができる原因に上まぶたと下まぶたで違いはありますか?
どちらもまぶたにある涙や汗、脂の分泌腺や毛穴に細菌感染が生じることが原因です。
上まぶたも下まぶたも黄色ブドウ球菌などが皮脂腺・汗腺・マイボーム腺などに感染することで引き起こされます。
ものもらいの治療・対処法
ものもらいはどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
一般的には数日〜2週間程度で改善しますが、難治性の場合は長く治療する必要があることがあります。
ものもらい(麦粒腫)は一般的には数日〜2週間程度で改善します。
基本的には抗生剤の点眼治療を行いますが、炎症が広がっている場合や症状が重い場合には抗生剤の内服も行います。点眼薬は1日数回、医師の指示に従って使用します。化膿し、痛みや腫れがひどい場合には、細い針で穿刺を行うこともあります。
日常生活では、目をこすらないようにし、清潔に保つことが重要です。
症状が良くならない場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。
ものもらいの治療中にコンタクトレンズを使用しても良いですか?
コンタクトレンズを使用することで症状が悪化することがあるため、治るまで使用は控えましょう。
現在、ものもらいの治療中にコンタクトレンズを使用しても良いかを研究した有効なデータは、確認できません。
このため、以下に個人の見解を記載します。
ものもらいの場合、主にどのような治療をしますか?
抗生物質の点眼や内服で治療します。しこりにたまった膿を排出するために切開排膿を行うこともあります。
症状が比較的軽い場合には抗菌薬点眼や炎症を抑える点眼を用いた治療を行うことが多いです。
まぶたの腫れが強い場合や痛みが強い場合には、抗菌薬点眼に加えて内服薬を用いた治療をすることもあります。
また、ものもらいを針で刺したりメスで切ったりして、中にたまっている膿を排出することも検討されます。
受診の目安・何科を受診するべきか
麦粒腫(ものもらい)の専門医がいる近くの病院はありますか?
麦粒腫(ものもらい)の専門医がいる病院を見るものもらいの経過・予後
ものもらいは自然治癒しますか?
しこりが自然に破れて治ることもありますが、放置することで重症化することや他の病気が隠れていることもあります。
ものもらいであればしこりから自然に膿が出てきて治ることも多いです。
一方で、ものもらい以外の病気でも似た症状が出ることもあるので、一度眼科を受診して適切な治療を受けましょう。
ものもらいに関連するその他の質問
ものもらいは人にうつる病気ですか?
ものもらいは人にうつることはありません。
ものもらいは、健康な人の目に普段から住み着いている常在菌(黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、コリネバクテリウムなど)が原因です。他の人にうつることはありません。
ものもらいを一晩で治すことはできますか?
ものもらいの種類によりますが、治療には通常2〜3週間かかります。
程度が軽ければ一晩で治癒することもありますが、場合によっては1~2週間かかります。点眼治療した場合は数日で治癒することが多いです。
10代や20代などの若年層でもものもらいになるリスクはありますか?
ものもらいはどの年齢層でも罹患するリスクはあります。
はい、10代や20代などの若年層でもものもらいになるリスクはあります。
ものもらい(麦粒腫)は、まぶたの一部が赤くはれて、しばしば軽度の痛みやかゆみを伴い、どの年齢層にも発症することがあります。これは、まぶたの毛穴や脂腺が細菌に感染することで発生します。
予防には、手を清潔に保つことや、目をこすらないことが重要です。
発症した場合は、抗生剤の点眼薬を用いて治療を行います。難治例やものもらい(麦粒腫)が大きい場合には小さな針で穿刺(針を刺して膿を出す)することもあります。自分で処理をしようとして、汚い手で目をこすったりしないよう注意が必要です。
ものもらいになった際には医療機関を受診して点眼薬を処方してもらいましょう。
ものもらいについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「麦粒腫(ものもらい)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 目が痛みますか?
ものもらいに関連する病気・症状
このページを見ている人はこんな病気も見ています
このページを見ている人は他にどんな病気を見ていますか?
この記事の監修医師
山口 知暁 先生
東北大学病院 眼科
【経歴】 金沢桜丘高校卒業 金沢医科大学卒業 東北大学卒後研修センター 臨床研修 東北大学病院 眼科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03