メニエール病と前庭神経炎の違いはなんですか?
メニエール病は内耳のむくみ、前庭神経炎は前庭神経の炎症が原因です。
メニエール病と前庭神経炎は、いずれも「めまい」を起こす病気ですが、原因・症状などに違いがあります。以下に代表的な違いを示します。
原因の違い
メニエール病は、内耳の「内リンパ」が過剰にたまることで内リンパ水腫を生じ、平衡感覚や聴覚を司る内耳の機能が障害されることで発症します。
前庭神経炎は、ウイルス感染などにより、平衡感覚を脳へ伝える前庭神経が炎症を起こすことで発症します。
症状の違い
メニエール病では、回転性めまいに加え、難聴・耳鳴り・耳の詰まり感(耳閉感)など、耳の症状を伴うことが特徴です。めまいは数十分~数時間持続し、繰り返す傾向があります。
前庭神経炎では、突発的な激しい回転性めまいが起こりますが、耳の症状(難聴や耳鳴りなど)は伴いません。めまいは数日間持続しますが、基本的に一過性です。
ただし、初めてのめまいで前庭神経炎と診断されていた方が、めまい発作を繰り返した場合、「メニエール病非定型例(前庭型)」と、診断名が変更する場合もあり、臨床的には違いが難しいこともあります。
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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