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痛み止めが効かない場合はどうしたらいいですか?
自治医科大学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
我慢せずに担当の先生に相談しましょう。痛み止めの量や種類の変更、尿管ステントなどの治療法を検討できます。
痛み止めは、痛みに合わせて量や種類を変更できます。また、痛みが強い場合は尿路結石以外の原因が隠れている可能性もあり、再度調べたほうがよいこともあります。
我慢すると進行する病気もあるので、我慢せずに担当の先生に相談しましょう。
痛み止めが効かない場合の治療について
痛み止めを増やしても効かない場合は、以下のような侵襲的な処置(手術など体に傷をつける形で行う治療)を検討します。
- 尿管ステント(極細のストロー状の管を尿管に留置する方法)
- 腎瘻(皮膚から腎臓に向かって直接ストロー状の管を入れる方法)
- 手術で結石を破砕する方法
これらの方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、施設によっては実施しないこともあります。
実施する場合は、まずは一番侵襲の少ない尿管ステントから検討されます。尿管ステントは外径2mm程度、長さは26cm程度、両端が丸まっているストロー状の管です。腎盂で引っかかるため、基本的に勝手には体外に出てこない構造になっています。尿管の太さや体格によって、ステントの太さや長さは変更できます。腎盂から膀胱までステントで尿を運んであげることで、滞っていた尿が排出され、尿管の内圧が減少して、痛みが取れやすくなります。
ただし、留置する際に周りを損傷するリスクや、石が完全に詰まって嵌頓していると留置できないリスク、留置したことによって生じる痛みのリスク等もありますので、状況に合わせて使用されます。
(参考文献)
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