尿路結石
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
あなたの症状と尿路結石の関連をAIでチェックする
尿路結石について「ユビー」でわかること
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尿路結石と特に関連する症状について
次のような症状がある方はご注意ください。
背中の痛みがある
- 症状の出方
- 全く前ぶれのない突然の発症だった
- 症状の程度
- 人生最大の痛み、もしくは想像出来る中で最大の痛み
赤い尿や血尿が最近出た
- 自覚した時期
- 1か月以上前から
- 症状の頻度
- 初めての症状である
尿路結石とはどんな病気ですか?
「尿路結石」とは、尿の通り道(尿路)のどこかに石ができる病気で、血尿や下腹部の痛み、頻尿といった様々な症状を引き起こします。中高年の方や男性が比較的なりやすく、生活習慣や遺伝的な要因も影響します。無症状のこともありますが、背中や脇腹・下腹部の激しい痛み、吐き気、頻尿・尿に血が混じる等の多彩な症状が見られます。
尿路結石の特徴的な症状はなんですか?
次の症状などが特徴として見られます
尿路結石への対処法は?
10mm未満の小さな結石は十分な水分摂取と運動を行うことが事で自然に排石する可能性があります。痛みが強い時は鎮痛剤を使用します。また発熱を伴う場合は緊急での処置が必要となることがありますので早急に泌尿器科を受診をしてください。
尿路結石の専門医がいる近くの病院はありますか?
尿路結石の専門医がいる病院を見る尿路結石のQ&A
- A.
無症状のこともありますが、背中や脇腹の激しい痛み、吐き気、尿に血が混じる等の多彩な症状が見られます。
解説尿路結石は、結石ができた場所によっていくつかの種類に分けられ、症状もそれぞれ多少異なります。
上部尿路結石
尿の通り道(尿路)のうち、膀胱より上の部分を総称して「上部尿路」と言い、この上部尿路にできる結石を総称して「上部尿路結石」と言います。上部尿路結石も、より具体的に上部尿路のどの位置に結石ができたかによって、下記のように症状が異なります。
腎結石
腎臓にできた結石のことを「腎結石」と言いますが、一言に腎結石と言っても、腎臓のどの部位に結石ができたかによって症状の出方が異なります。
結石が腎実質(尿を作る部分)にある場合、血尿が生じることはありますが、それ以外に自覚症状は起こらないことが多いです。そのため、健康診断などで結石が初めて発見されるケースも少なくありません。なお、腎実質の結石はエコー検査などの画像検査で見つかることが多いですが、腎臓の石灰化が腎結石に見えることもあるなど、判断がつきづらい場合もあります。
他方、結石が腎実質ではなく腎盂や腎杯といった尿管へとつながる部位にできている場合、以下のような症状をきたすことがあります。- 血尿
- 背部や脇腹の違和感や痛み
- 腎炎による発熱
- 腎機能の低下
尿管結石
腎臓から膀胱へと尿を送る管のことを「尿管」と言い、尿管にできた結石を特に「尿管結石」と呼びます。尿管は通常直径が約4〜6mm程度とかなり狭く、この中を結石が通って尿管が引き伸ばされることで痛みが生じます。痛み方の特徴としては、波のように強くなったり弱くなったりすることが挙げられます。これは、尿管が尿を膀胱へと送り出すために蠕動(筋肉が収縮と弛緩を繰り返して波打つように動くこと)しているためです。
痛みの生じる部位は、結石が尿管の中を移動するにつれて背中から脇腹、下腹部へと移り変わっていきます。特に尿管が構造的に狭くなる箇所に結石が入り込んだタイミングで、痛みが生じるとされています。具体的には①腎盂から尿管に移行する部位、②総腸骨動脈という太い動脈の前を乗り越える箇所、③尿管から膀胱に移行する部位の3ヶ所を結石が通過した時に痛みが起こります。下部尿路結石
尿路のうち膀胱より下の部分を総称して「下部尿路」と言い、具体的には膀胱や尿道が下部尿路に当たります。下部尿路結石は、できた部位によって以下のような症状を起こすことがあります。
膀胱結石
膀胱に結石ができると、頻尿、排尿時の痛み、排尿時の下腹部の違和感といった膀胱炎によく似た症状を生じます。
尿道結石
尿道に結石ができると、排尿時の痛みや血尿を生じることがあります。また、尿道に結石が完全に詰まる(嵌頓する)ことで、尿を出そうとしても出ない状態(尿閉)になることもあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本泌尿器科学会,日本泌尿器内視鏡学会,日本尿路結石症学会.. 金原出版2013.
Dimitrios P Sokolis et al. Age- and region-related changes in the biomechanical properties and composition of the human ureter. J Biomech. 2017, 51, p.57-64. - A.
たくさんありますが、発作時の急激な痛みは、大動脈解離や急性膵炎(すいえん)などの痛みに匹敵します。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る尿路結石の症状は多彩なため、その分似た症状を示す疾患も多く挙げられます。中でも「疼痛発作」と呼ばれる尿路結石による激痛は、緊急性のある疾患による痛みと似ているため注意が必要です。
尿路結石の発作時と症状が似ている病気
背部や脇腹から下腹部にかけての痛み、血尿が出ることがあります。
- 大動脈解離
- 腎梗塞
- 急性膵炎
それぞれ痛み方が異なり、詳しい原因は採血検査や画像検査などで調べられます。
発作時以外の尿路結石と症状が似ている病気
- A.
痛みや血尿などの自覚症状がある時は、我慢せずに受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような場合には受診を検討しましょう。
強い痛みなどの症状がある
尿路結石による症状は、我慢しても改善しないことが少なくありません。改善しないどころか、時間が経つにつれて腎機能の悪化が進んだり、腎盂腎炎のような感染症や敗血症性ショックなどの病気を引き起こしたりするおそれもあります。自覚症状があるようなら、我慢せずになるべく早く受診しましょう。
症状が軽い場合や健康診断で指摘された場合
確認のためにも泌尿器科へ受診に行きましょう。再発の予防策や、症状を軽減できる可能性があります。膀胱結石は見つかりにくいですが、治療で改善することがありますので、症状が軽くても遠慮なさらずにお近くの泌尿器科へ受診しに行きましょう。
- A.
腎盂や尿管が急に伸ばされたり伸ばされ続けたりすることによって、強い痛みをもたらす刺激が生じます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る一般的に尿管は直径4〜6mm程度ですが、筋層(筋肉からなる層)に包まれているので、内腔(内側の空間)はより狭くなっています。また、尿管は尿を送り出すために、内腔を完全に閉じたり逆に大きく開いたりと蠕動(筋肉が収縮と弛緩を繰り返して波打つように動くこと)しています。結石の大きさはいろいろありますが、基本的に問題となる結石は尿管の内径より大きいことが多いです。
結石によって痛みが起こったり痛みが強まったりする主な仕組みは、以下の通りです。- 結石が尿管などの内側の空間を通る際に、尿管を内側から押し広げることが刺激になって主な痛みを生じます。
- 結石が尿の流れを悪くすると、尿管の内腔の圧力や壁の張力がより強くなり、より痛みが強まります。
- 尿管が無理やり中のものを押し出そうと、過剰な力で収縮したり長時間収縮したりすることで、虚血を(十分に血液が供給されない状態)生じて、炎症を起こす物質が作られ、さらに痛みが増強します。
また、結石によって吐き気や嘔吐などの消化器症状も生じることがありますが、これは上記の痛み刺激を伝える神経叢が、腹腔や腸間膜の神経叢と同じ高さの脊髄に入るからだと考えられています。
監修医師
診療科・専門領域
- 泌尿器科