尿路結石ではどのような症状が見られますか?

無症状のこともありますが、背中や脇腹の激しい痛み、吐き気、尿に血が混じる等の多彩な症状が見られます。

解説

尿路結石は、結石ができた場所によっていくつかの種類に分けられ、症状もそれぞれ多少異なります。

上部尿路結石

尿の通り道(尿路)のうち、膀胱より上の部分を総称して「上部尿路」と言い、この上部尿路にできる結石を総称して「上部尿路結石」と言います。上部尿路結石も、より具体的に上部尿路のどの位置に結石ができたかによって、下記のように症状が異なります。

腎結石

腎臓にできた結石のことを「腎結石」と言いますが、一言に腎結石と言っても、腎臓のどの部位に結石ができたかによって症状の出方が異なります。
結石が腎実質(尿を作る部分)にある場合、血尿が生じることはありますが、それ以外に自覚症状は起こらないことが多いです。そのため、健康診断などで結石が初めて発見されるケースも少なくありません。なお、腎実質の結石はエコー検査などの画像検査で見つかることが多いですが、腎臓の石灰化が腎結石に見えることもあるなど、判断がつきづらい場合もあります。
他方、結石が腎実質ではなく腎盂や腎杯といった尿管へとつながる部位にできている場合、以下のような症状をきたすことがあります。

  • 血尿
  • 背部や脇腹の違和感や痛み
  • 腎炎による発熱
  • 腎機能の低下

尿管結石

腎臓から膀胱へと尿を送る管のことを「尿管」と言い、尿管にできた結石を特に「尿管結石」と呼びます。尿管は通常直径が約4〜6mm程度とかなり狭く、この中を結石が通って尿管が引き伸ばされることで痛みが生じます。痛み方の特徴としては、波のように強くなったり弱くなったりすることが挙げられます。これは、尿管が尿を膀胱へと送り出すために蠕動(筋肉が収縮と弛緩を繰り返して波打つように動くこと)しているためです。
痛みの生じる部位は、結石が尿管の中を移動するにつれて背中から脇腹、下腹部へと移り変わっていきます。特に尿管が構造的に狭くなる箇所に結石が入り込んだタイミングで、痛みが生じるとされています。具体的には①腎盂から尿管に移行する部位、②総腸骨動脈という太い動脈の前を乗り越える箇所、③尿管から膀胱に移行する部位の3ヶ所を結石が通過した時に痛みが起こります。

下部尿路結石

尿路のうち膀胱より下の部分を総称して「下部尿路」と言い、具体的には膀胱や尿道が下部尿路に当たります。下部尿路結石は、できた部位によって以下のような症状を起こすことがあります。

膀胱結石

膀胱に結石ができると、頻尿排尿時の痛み、排尿時の下腹部の違和感といった膀胱炎によく似た症状を生じます。

尿道結石

尿道に結石ができると、排尿時の痛み血尿を生じることがあります。また、尿道に結石が完全に詰まる(嵌頓する)ことで、尿を出そうとしても出ない状態(尿閉)になることもあります。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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(参考文献)

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