尿路結石になる原因について教えてください。

尿路結石の原因は結石の種類や結石の場所によって異なりますが、主要な原因としては以下のようなものがあります。

【遺伝的・体質的な原因】

• ご家族に尿路結石にかかった方がいる場合、発症リスクが高いことが報告されています。
• シスチン尿症などの遺伝性の病気や、尿路の形に生まれつきの異常がある方も結石ができやすいです。
• 男性の方が女性よりも結石ができやすく、特に中高年で多く見られます。

【生活習慣に関わる原因】

食生活

シュウ酸やプリン体、動物性タンパク質、塩分、糖分の摂りすぎはリスクを高めます。一方で、カルシウムや食物繊維、クエン酸、マグネシウムの不足も関連します。偏った食事や、朝食を抜く、遅い時間の夕食もよくないとされます。

水分不足

水分摂取量が少ないと尿が濃くなり、結石のもとになる物質の濃度が高まるため、結石ができやすくなります。

その他

肥満や運動不足もリスクを高めます。

【特定の病気や薬】

• メタボリックシンドローム（糖尿病、高血圧、脂質異常症など）や、原発性副甲状腺機能亢進症、尿路感染症などの病気は、結石のリスクを高めます。
• 一部の薬（ステロイド、一部の利尿薬、特定のHIV治療薬など）も結石形成に関与することがあります。
• 前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害があると膀胱結石のリスクが高まります。

【環境に関する原因】

• 夏場の暑い時期や低気圧も発症に影響すると言われています。