10代や20代などの若年層でも尿路結石になるリスクはありますか?
食生活や、遺伝などによって、若くても尿路結石ができるリスクはあります。
日本人の10代、20代が尿路結石症になる確率は、欧米の3%程度と比較すると少なく、
- 10代男性:約0.01%
- 10代女性:0.007%
- 20代男性:0.1%弱
- 20代女性:0.04%弱
という報告があります。
尿路結石症の原因は食生活や生活習慣病、遺伝、薬などさまざまなものがありますが、若年層で尿路結石症になる原因としては以下のようなものがあります。
- 家族の中に尿路結石症になったことがある方がいる
- 小さいころに膀胱など尿の触れる臓器の手術をした
- 特定の薬(ステロイドや抗菌薬の一部)をよく使っている
- 妊娠した
- 尿中のカルシウムが多い、尿中のクエン酸が少ない
自然に石が流れることが多いですが、若くても尿路結石症になる可能性はあるため、尿路結石症の症状や疑いがある場合は、我慢せずに泌尿器科を受診しましょう。
尿路結石症の原因の詳細は「どのような人が尿路結石になりやすいですか?」をご参照ください。
尿路結石症の症状の詳細は「尿路結石ではどのような症状が見られますか?」をご参照ください。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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尿路結石とはどのような病気ですか?
尿の通り道(尿路)のどこかに石ができる病気です。血尿や下腹部の痛み、頻尿といった様々な症状を引き起こします。
尿路結石を放っておくとどうなりますか?
自然に石が放出されることもありますが、腎機能が悪くなっていく可能性もあります。
尿路結石ではどのような症状が見られますか?
無症状のこともありますが、背中や脇腹の激しい痛み、吐き気、尿に血が混じる等の多彩な症状が見られます。
尿路結石と症状が似ている他の病気はありますか?
たくさんありますが、発作時の急激な痛みは、大動脈解離や急性膵炎(すいえん)などの痛みに匹敵します。
尿路結石の場合、医療機関を受診する目安はありますか?
痛みや血尿などの自覚症状がある時は、我慢せずに受診しましょう。
どのような人が尿路結石になりやすいですか?
中高年の方や男性の方が比較的なりやすいです。生活習慣や遺伝的な要因も影響します。
尿路結石はどのようにして診断しますか?
尿検査のほかに超音波検査、レントゲン検査、CT検査などを用いて診断します。
尿路結石ではどのような検査を行いますか?
尿検査や画像検査(超音波検査、レントゲン検査、CT検査など)を行います。
尿路結石では何科を受診したらよいですか?
泌尿器科が主な診療科です。痛みがひどい時は救急外来の受診もご検討ください。
尿路結石ではどのような治療を行いますか?
発作による痛みがある時には痛み止めを使います。その後は結石の状況によって内科的もしくは外科的な治療を行います。
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