衝撃波で石を壊す治療をしたら、身体に影響はありますか?
治療の種類によっては、一時的な血尿などの合併症が生じるリスクがあります。
治療の合併症はいくつかあります。
近年では、衝撃波を利用して尿路結石を破砕する方法として、①体の内側から衝撃波を当てる方法と②体の外側から衝撃波を当てる方法の2つがあります。
体の内側から衝撃波を当てる方法
経尿道的腎尿路結石破砕術(TUL)やレーザーを用いた経尿道的膀胱砕石術(TUVL)や経皮的腎砕石術(PNL)、内視鏡併用腎内手術(ECIRS)などが該当します。麻酔をした上で、内視鏡を用いて尿路結石にレーザーを近づけ、レーザーから発生させた衝撃波によって結石を破砕する方法です。
この方法では生理食塩水を流しながら内視鏡を尿管や腎盂に進めるため、腎盂腎炎や前立腺炎などの感染症、血尿、痛み、頻尿、尿管などの損傷、麻酔の合併症などを生じる可能性があります。危険な合併症が起こる可能性がある時は、途中でも一旦手術を終了して別日に再度行うこともあります。このように安全性を担保して実施するため、1度の施術では砕石しきれない可能性も若干あります。
体の外側から衝撃波を当てる方法
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が該当します。全身麻酔はせずに、痛み止めなどを使用しつつ、体の外から弱い衝撃波をいくつも当てて結石のあたりで衝撃波を収束させ、結石を破砕する方法です。
体の内側から行う手術と異なり、レントゲン検査で石の位置を確認しつつ衝撃波を当てるため、呼吸などで腎臓の位置が動くと、石の座標がずれてしまいます。入院期間が短い点と結石を破砕する効果がある点はメリットですが、周囲の臓器にも衝撃波が当たってしまう、結石が大きく割れると逆に詰まってしまうといったデメリットもあります。この治療法の最も重要な合併症は腎被膜下血種で、主に腎結石に対してこの治療を行う際は要注意となります。腎被膜下血種は無症状のこともありますが、背部痛や吐き気、嘔吐を生じることがあります。施行後日に日に痛くなるといった場合には、早めに治療した病院に受診しましょう。血尿や発熱なども生じる可能性があります。
術後の身体への影響は軽いものから重いものまでありますが、いずれの治療後も、早めに合併症に気がつくことができれば軽症のうちに対応できます。手術の内容によっては、薄い血尿や頻尿などが術後しばらく続くこともありますが、どのような時に受診すべきか、あらかじめ担当の先生と相談しておきましょう。そして必要性を感じた時は、なるべく我慢せずに受診してください。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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