尿路結石はどのくらいの期間で治りますか?
完治するまでの期間は、数日~数ヶ月と幅があり、結石の位置や量、大きさ、治療の種類によって異なります。
尿に触れる臓器には、腎臓や尿管、膀胱、尿道があり、それぞれの場所に結石があると、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれ、まとめて尿路結石といいます。
それぞれ治療法や経過が異なりますので、個人差もありますが、治るまでの期間は以下の通りです。
腎結石
治療期間:数週間~数ヶ月
腎臓に結石ができた場合は、内視鏡を使ってレーザーや砕石機で結石を壊すなどの手術をすることがあります。一度の手術で破壊できる結石には限度があり、腎結石は結石が大きい場合が多いため、複数回の手術が必要になることがあります。
尿管結石
治療期間:数日~数ヶ月
4mm以下の小さな結石でも強い痛みを起こすことがありますが、サイズが小さければ自然に排石できる場合もあります。ただし、結石が大きい場合や、数週間以上排石されない場合は、内視鏡を使った手術が必要になることがあります。
膀胱結石
治療期間:数日~数ヶ月
前立腺肥大症や神経因性膀胱などの排尿障害がある場合や、尿道カテーテルを留置している場合などにできることがあります。多くの場合、自然排石が難しいので、内視鏡を使った手術をすることがあります。
尿道結石
治療期間:数日~数週間
尿道に結石が詰まっている状態で、自然に排石できることが多いですが、サイズが大きい場合や自然に出ない場合は、手術をすることがあります。
一度治療をしても尿路結石は再発しやすい病気です。再発予防のために生活習慣を少し変えることや、内服薬を飲むことが有効な場合があるので、治療後の方針などは、しっかりと担当の先生と相談しましょう。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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尿路結石とはどのような病気ですか?
尿の通り道(尿路)のどこかに石ができる病気です。血尿や下腹部の痛み、頻尿といった様々な症状を引き起こします。
尿路結石を放っておくとどうなりますか?
自然に石が放出されることもありますが、腎機能が悪くなっていく可能性もあります。
尿路結石ではどのような症状が見られますか?
無症状のこともありますが、背中や脇腹の激しい痛み、吐き気、尿に血が混じる等の多彩な症状が見られます。
尿路結石と症状が似ている他の病気はありますか?
たくさんありますが、発作時の急激な痛みは、大動脈解離や急性膵炎(すいえん)などの痛みに匹敵します。
尿路結石の場合、医療機関を受診する目安はありますか?
痛みや血尿などの自覚症状がある時は、我慢せずに受診しましょう。
どのような人が尿路結石になりやすいですか?
中高年の方や男性の方が比較的なりやすいです。生活習慣や遺伝的な要因も影響します。
尿路結石はどのようにして診断しますか?
尿検査のほかに超音波検査、レントゲン検査、CT検査などを用いて診断します。
尿路結石ではどのような検査を行いますか?
尿検査や画像検査(超音波検査、レントゲン検査、CT検査など)を行います。
尿路結石では何科を受診したらよいですか?
泌尿器科が主な診療科です。痛みがひどい時は救急外来の受診もご検討ください。
尿路結石ではどのような治療を行いますか?
発作による痛みがある時には痛み止めを使います。その後は結石の状況によって内科的もしくは外科的な治療を行います。
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