尿路結石で入院することはありますか？

尿路結石では、以下のような様々な理由で入院が必要となることがあります。

痛みで食事などもとれない場合

結石による痛み（疝痛）は非常に激しく、吐き気や嘔吐を伴って水分や食事が摂れなくなることがあります。基本的には坐薬や応急処置などで入院せずに痛みをコントロールすることができますが、妊娠している場合や痛みとともに吐き気などがあり食事がとれない場合は緊急入院することがあります。

重い感染症を合併している場合

尿路結石によって尿の通り道が詰まり、腎盂腎炎（じんうじんえん）という腎臓の感染症を引き起こすことがあります。これが悪化すると、全身に菌が回る敗血症（はいけつしょう）など命に関わる状態になることもあります。これらの重篤な合併症の治療には、速やかな処置と入院による厳重な管理が必須です。

手術が必要な場合

結石が大きい場合や、結石が小さくても薬による治療でしばらく（3か月以上など）排出されない場合などには、症状や腎機能低下のリスクがあり手術が必要となります。結石を破砕する手術を受ける場合は、術後に発熱や尿路感染症につながる可能性があり入院して行うことになります。