食べ物が原因で尿路結石になりますか？

食生活は尿路結石の発生に深く関わっています。特に、シュウ酸はシュウ酸カルシウム結石という最も多いタイプの尿路結石の形成を促進する可能性があります。

また、プリン体は体の中で尿酸に代謝されるため尿酸結石の形成を促進する可能性があります。一度結石ができた方や、ご家族に結石をお持ちの方は注意しましょう。

例えば、シュウ酸を多く含む食品としては、あくや苦みのある植物などに多く含まれ、以下のようなものがあります。

• ほうれん草
• タケノコ
• チョコレート
• ナッツ類（ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツなど）
• ココア粉末
• 抹茶、粉茶、紅茶、玉露、煎茶、コーヒー など

食べ物ではありませんが、ビタミンCのサプリも体内でシュウ酸に代謝されることがあるため過剰な摂取で結石ができることがあります。

プリン体を多く含む食品としては、以下のようなものがあります。

• レバー
• 白子
• 一部の魚介類 など

同様に動物性タンパク質や塩分、糖分、脂質の過剰摂取も尿路結石の形成を促進する可能性があります。

そのため、これらの物質を摂りすぎないよう注意し、食べたいときは、例えばシュウ酸の多いものは茹でてから食べることや、カルシウムの多い食品（牛乳や鰹節など）と一緒に食べるなど、食べ方や食べ合わせを工夫しましょう。

逆に、食物繊維、カルシウム、クエン酸、マグネシウムなどを適切に摂ることは結石の形成を抑える方向に働くと考えられており、バランスの取れた食生活を送ることが、尿路結石の予防につながります。