水の飲み過ぎが原因で尿路結石になることはありますか?
ありません。逆に水分を多くとることは結石の予防につながります。
尿路結石の予防や再発を防ぐためには、十分な水分摂取が非常に大切であると考えられています。そのため、水を飲みすぎても、それが原因で尿路結石になることはないとされています。
水分を多くとり尿量を増やすことで、尿中に含まれる結石のもとになる物質の濃度が薄まり、石ができにくくなるとされています。具体的には、食事以外に1日に2,000mL以上の水を飲むことや、1日に2,000~2,500mLの尿量を保つように水を飲むことは結石の予防効果があると報告されています。
水はミネラルの含有量によって硬水と軟水に分けられますが、硬水やボトル入りのミネラルウォーターは、カルシウムが多く含まれ、食事に含まれるシュウ酸と反応して、シュウ酸の吸収を抑えることなどで、カルシウム結石の形成を減らす効果が期待されると報告されています。
また、マグネシウムや重炭酸塩が多く含まれる水も、腎臓結石の患者さんに良いとされています。逆にミネラルが少ない軟水であっても、水分をたくさん摂ることで尿量が増えれば、結石予防効果が期待できます。
そのため、水分補給源としては、そのようなミネラルウォーターや、シュウ酸がもともと少ない麦茶が適しています。一方で、シュウ酸、プリン体、糖分、塩分などを多く含むスープや飲料、酸性の強い炭酸飲料の過剰な摂取は、結石形成を促進する可能性があります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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