憩室炎はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
症状や体の状態によるため、治療期間は一概に言えません。抗菌薬での治療が主になります。
憩室炎の治療は重症さの度合いによって変わってきます。軽度の場合には、治療は抗菌薬と腸の安静が主になります。
点滴で抗菌薬を投与し、絶食、点滴で栄養補給を行い、腸を休めます。炎症が落ち着いたら徐々に食事を再開し、通常であれば1週間程度で退院することができます。
軽症で、全身の状態が良い場合には内服の抗菌薬を処方し、自宅で経過を見る場合もあります。そのようなときでも、腸を休めるために食事はお粥のような腸管にやさしいものにする必要があります。
炎症が長く続いて腸に穴が開いてしまうと、話は変わってきます。腸の中身が憩室に空いた小さな穴から漏れだし、腹膜炎をおこしたり、膿瘍(膿のかたまり)を作ることがあります。
そのような場合には、ドレナージチューブを留置して膿を外に逃がすことや、外科手術で腸を切除する必要があることもあり得ます。このような場合には2~3週間の入院治療となる場合もあります。
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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「憩室炎」とはどのような病気ですか?
腸に出来た「憩室(けいしつ)」という小さなくぼみに便などが詰まり、細菌が増殖することで炎症が起こる病気です。
憩室炎の原因や考えられる症状には何がありますか?
「憩室」という腸のくぼみで細菌が増殖することで憩室炎が起こります。よくある症状は腹痛と発熱で、加えて吐き気や嘔吐、下痢、便秘が見られることもあります。
憩室炎には初期症状はありますか?
憩室炎を起こしている部分のお腹の痛みを感じることが多く、発熱や吐き気を伴うこともあります。
憩室炎の場合、主にどのような治療をしますか?
消化のよい食事への切り替えや絶食によって腸管を安静にするほか、抗生物質を使って炎症を抑えます。憩室部分に穴が開いてしまうなどの合併症が起こった場合、手術を行うこともあります。
憩室炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
消化器内科か内科を受診しましょう。強い腹痛、高熱などがある場合は、速やかな受診をおすすめします。軽い腹痛でも、繰り返したり長引いたりしているようなら、早めに受診してください。
憩室炎のセルフチェックはできますか?
症状について、症状検索エンジン「ユビー」などでチェックすることが可能です。
憩室炎の場合、食事では何に気をつけるべきですか?
基本的には絶食して腸を動かさないようにするのが最適です。食事を摂る場合は消化のよいものを少量ずつ摂取し、症状が悪化したらすぐ食べるのをやめましょう。
憩室炎になった場合の死亡率はどのくらいですか?
憩室炎のみによる死亡率は0.2%ですが、合併症を伴うと2.8%まで上昇します。
10代や20代などの若年層でも憩室炎になるリスクはありますか?
10代や20代でも憩室炎になるリスクはあります。
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