腹部の圧痛と腫瘍の疑い、憩室炎の可能性について教えてください。

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50代女性のご相談

おへその右斜め下あたりを押すと痛みがあり、ズボンを履く際に右足を入れると圧迫されるような痛みがあります。普段は痛みがありません。 痛みが続くため、数日前、医療機関を受診し、触診を受けたところ、何かしこりのようなものがあると言われました。便秘がちで、以前にも便秘がひどいと左右どちらかのお腹が部分的に硬くなることがありました。また、腹部エコー検査を受けたところ、腫瘍の疑いを指摘されました。腫瘍の場合でも、押した時だけ痛みが出ることがあるのでしょうか? また、エコー検査で憩室炎と腫瘍は明確に区別できるのでしょうか? さらに、憩室炎の場合、触診でしこりのように感じることがあるのでしょうか? ご回答よろしくお願いいたします。
医師の回答

ご相談ありがとうございます。お腹の痛みや触診での異常について心配されていること、お察しします。以下にご質問にお答えいたします。

腫瘍と憩室炎の違いについて

腫瘍と憩室炎はどちらもお腹の痛みや触診での異常を引き起こすことがあります。腫瘍の場合、押した時だけ痛いこともありますが、持続的な痛みや他の症状(下痢、血便、体重減少、食欲不振など)が見られることもあります。ただし、初期の腫瘍は症状がないことがほとんどです。

一方、憩室炎は腸の壁に小さな袋状の突起(憩室)が炎症を起こす病気で、押すと痛みが強くなることがあります。炎症の程度によっては、押さなくても持続的に痛い、お腹を押すと炎症による腫れ、あるいは膿(うみ)が触れることもあります。

いずれも共通する症状があり、症状のみで区別するのは難しいです。

エコー検査の限界

腹部エコーは腫瘍や憩室炎の診断の参考にすることがありますが、完全に診断することはできません。エコーで異常が見つかった場合、CTスキャンやMRIなどの追加検査が必要になることが多いです。これらの検査は、より詳細な画像を提供し、正確な診断に役立ちます。

便秘との関連

便秘が続くと腸内に便が溜まり、部分的に固くなることがあります。これが原因でお腹の痛みや触診での異常が見られることもあります。しかし、便秘だけでなく他の原因も考えられるため、医師の指示に従って追加の検査を受けることが重要です。

他の疾患の可能性

右下腹部が痛くなる症状は、憩室炎や腫瘍のみならず、例えば虫垂炎(もうちょう)、さまざまな腸炎、尿路結石や卵巣など婦人科疾患など消化器系以外の病気も考えられます。

エコーで腫瘍疑いとのことですが、さらなる検査を行い、診断がなされると思われます。(今後再受診予定でしょうか?)

まとめ

お腹の痛みや触診での異常について、腫瘍と憩室炎の可能性もありますが、エコー検査だけでは完全に区別することは難しいです。追加の検査が必要になることが多いです。便秘も痛みの原因となることがありますが、他の重篤な疾患の可能性も考慮し、消化器内科での更なる検査をお勧めします。

どうぞお大事になさってください。

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