血友病の場合、主にどのような治療をしますか?
不足した凝固因子を、注射にて補充します。出血時補充療法・予備的補充療法・定期補充療法があります。
血友病の治療法は、不足している血液凝固因子を補充する「補充療法」が基本です。
補充療法には、以下の3つがあります。
①出血時の補充療法
出血した後、完全に血が止まるまで血液凝固因子を補充し、出血部位のケアを行います。
②予備的補充療法
運動会や遠足、旅行など、出血の可能性が高い行事の前に血液凝固因子製剤を注射し、出血を未然に防ぎます。
③定期補充療法
2週に1回、または週に1回〜数回、定期的に血液凝固因子を注射する方法です。
凝固因子の補充が止血のためには重要ですが、出血部位の局所的処置も重要です。歯科処置などで出血が予想される場合は、あらかじめ凝固因子を補充して治療を行い、出血を予防します。
公開日:
最終更新日:
名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科
秋田 直洋 監修
(参考文献)
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「血友病」とはどのような病気ですか?
止血に必要な成分である「凝固因子」が遺伝的に不足し、血が止まりにくくなる病気です。
血友病の原因は何がありますか?
凝固因子をつくる遺伝子の変異により、凝固因子が不足している、あるいは働きが弱くなることが原因です。
血友病ではどのような症状がありますか?
出血部位やその程度によりさまざまな症状をきたします。
血友病には初期症状はありますか?
あざができやすいのが特徴です。関節の痛み、腫れ、動かしにくさなどは、関節出血の可能性があります。
血友病が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
血が止まりにくいことに気づいたら、血液内科や一般内科を受診しましょう。子どもの場合、小児科を受診しても良いです。
血友病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
血友病Aとはどのような病気ですか?
血液凝固第Ⅷ因子の不足や働きの低下により、血が止まりにくくなる病気です。患者数は血友病Bの約5倍です。
血友病Bとはどのような病気ですか?
血液凝固第Ⅸ因子の不足や働きの低下により、血が止まりにくくなる病気です。
血友病は遺伝しますか?遺伝する場合はどのような遺伝形式ですか?
はい。血友病は主に、X染色体上の異常な遺伝子を受け継ぐことで発症します。
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