血友病で活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の検査を行うのはなぜですか?
他の血液の病気と鑑別するためです。
血友病では活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が延長することから、診断の手がかりとして重要です。血友病は繰り返し出血しやすいという特徴があります。そのため、血小板自体の減少や機能異常による病気か、凝固異常によるものかを調べるためにプロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、血小板数、出血時間を測定します。
血友病は内因系凝固活性異常が原因で発症する病気で、一般的に血小板数や出血時間、PTは正常ですが、APTTのみが延長します。他の要因でもAPTTは延長する可能性がありますが、血友病の確定診断のためには詳細な血液凝固因子の活性を調べるための検査を行います。
- 第VIII因子活性が単独で欠乏、もしくは40%未満に低下しており、フォン・ヴィレブランド因子活性が正常な場合は血友病A
- 第IX因子活性が単独で欠乏、もしくは40%未満に低下している場合は血友病B
と診断されます。
株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
(参考文献)
Alok Srivastava et al.“WFH Guidelines for the Management of Hemophilia, 3rd edition”.WILEY.https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/hae.14046,(参照 2025-07-29).
.“血友病A 診断の手引き”.小児慢性特定疾病情報センター.https://www.shouman.jp/disease/instructions/0921040/,(参照 2025-07-29).
.“血友病B 診断の手引き”.小児慢性特定疾病情報センター .https://www.shouman.jp/disease/instructions/0921041/,(参照 2025-07-29).
徳永 尚樹.“PT・APTT・フィブリノゲン”.血栓止血誌.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsth/29/6/29_2018_JJTH_29_6_558-563/_pdf,(参照 2025-07-29).
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