血友病患者さんの関節出血の初期症状はどのようなものですか?
関節内出血の場合、まず違和感を感じ、続いて疼痛や腫脹の症状が出現します。
関節内出血は、血友病患者さんに最も多くみられる出血症状であり、特に幼児期には足首、膝、股関節、学童期以降には、肘関節などで発生しやすい傾向があります。
初期症状としては、まず関節にむずむずするような違和感や、こわばりを感じることが多く、その後、徐々に疼痛(痛み)や腫脹(腫れ)、熱感(触ると温かい)などが現れます。
違和感の段階では見た目に異常がないこともありますが、進行すると関節が腫れて動かしづらくなり、痛みが強くなるのが特徴です。
これらの症状は、外傷がなくても突然出現することが多く、特に関節の可動域が制限されたり、患部をかばうような動作が見られる場合は関節内出血を強く疑います。
また、繰り返し関節内出血を起こすと、血腫が神経や血管を圧迫し、慢性的な関節障害(血友病性関節症)につながるリスクが高まるため、初期症状を見逃さず、早期に凝固因子製剤の補充や主治医への相談を行うことが重要です。
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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