血友病で、明らかな出血ではないですが、関節に違和感や痛みを感じるのですが、対処法はありますか?

症状が軽度であっても見過ごさずに、治療の見直しを主治医と検討しましょう。

解説

明らかな出血の自覚症状がなくても、関節にむずむずとした違和感や、ちくちくとした軽微な痛みを感じる場合、関節内で微小な出血が発生しており、将来的な血友病性関節症の発症リスクに繋がる可能性が考えられています。

関節症の発症や進行の予防のために、必要十分量の凝固因子活性を維持して、微小な出血も抑えていく必要があります。

治療目標値を設定して投与量や投与間隔を調整したり、あなたに合った製剤を選択したりすることで改善できる可能性があります。

関節の違和感や痛みがある場合には、軽度であっても見過ごさずに、必ず主治医へそのような症状があることを伝え、治療の見直しを検討するようにしましょう。

公開日

最終更新日

‪東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター ‬ 悪性腫瘍治療研究部‬ 腫瘍 血液内科

村橋 睦了 監修

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