血友病で凝固因子の頻回な自己輸注に負担を感じるのですが、凝固因子の投与頻度は減らせますか?
最近では、頻回な輸注の負担を軽減する長期作用型の製剤が承認されています。あなたに合った治療方法を主治医とよく相談しましょう。
凝固因子製剤による定期補充療法の場合、身体の中の凝固因子はあまり長持ちしないため、これまでは週に2~3回の投与が必要でした。
最近では注射の回数を減らすことができる、半減期が延長された長期作用型の製剤が承認されています。
例えば、血友病Aの方は、週に1回程度まで、血友病Bの方では、7日から14日に1回程度まで注射回数を減らすことができます。
薬剤の選択は患者さんの重症度やライフスタイルなどを考慮して判断されますが、治療方法の見直しによって輸注の負担を軽減できる可能性があります。
凝固因子の頻回な輸注に負担を感じている場合は、一人で抱え込まずに、主治医へその気持ちを伝えて、あなたに合った治療方法を相談するようにしましょう。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
藤井輝久ほか.“インヒビターのない 血友病患者に対する 止血治療ガイドライン2013年改訂版”.日本血栓止血学会.https://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/04/03_inhibitor_H1_B.pdf,(参照 2025-01-27).
日本血栓止血学会.“2016年12月31日時点で我が国において使用可能な血友病治療製剤表”..https://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/04/2016%E5%B9%B412%E6%9C%8831%E6%97%A5%E6%99%82%E7%82%B9%E3%81%A7%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A6%E4%BD%BF%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%81%AA%E8%A1%80%E5%8F%8B%E7%97%85%E6%B2%BB%E7%99%82%E8%A3%BD%E5%89%A4%E8%A1%A8.pdf,(参照 2025-01-27).
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