血友病の患者さんが筋力低下を予防する方法はなんですか?
血友病の患者さんが筋力低下を予防する方法として、適切な止血管理と医療者の指導下での運動療法が有効です。
血友病患者さんの筋力低下を予防するには、適切な止血管理と運動療法の両立が重要です。
関節内出血の繰り返しは、関節障害や筋萎縮を引き起こすため、定期的な凝固因子製剤の予防投与に加えて、医療専門職の指導のもとでの運動が推奨されます。
特に、水中運動や軽度の筋力トレーニング、有酸素運動は、関節への負担が少なく、安全性が高いとされています。
近年の研究では、こうした運動によって、下肢筋力や歩行機能の改善、出血頻度の減少が確認されており、生活の質(QOL)の向上にも寄与することが示されています。
運動は年齢や体力、出血リスクに応じて個別に調整されるべきであり、患者さん・家族・医療者が協力して、無理のない計画を立てることが、長期的な健康維持につながります。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
後藤美和ら. 関節機能を守るリハビリテーション治療-障害者の活動を支える-血友病患者の関節機能を守る. Journal of Clinical Rehabilitation. 2021, 30, 1476-1482.
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Tiktinsky R. et al., et al. The effect of resistance training on the frequency of bleeding in haemophilia patients: a pilot study. Haemophilia. 2002, 8, 22-27.
Bladen M, . Results of feasibility and safety of randomised controlled trial of a musculoskeletal exercise intervention versus usual care for children with haemophilia. Haemophilia. 2020, 26, e223-e225.
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