血友病の患者さんの製剤選択の基準を教えてください。
ご自身の血友病の状態やライフスタイルに合わせ、主治医が適切な製剤を選択します。
重症、中等症の血友病患者さんでは、定期的に凝固因子を補充して、出血を予防する定期補充療法が標準治療となっています。
一方で、凝固因子の血液内半減期(体内で代謝されて半分に減るまでの時間)は短いことから、定期補充療法のために頻回の凝固因子の注射が必要になり、この欠点を補うため、半減期を延長した半減期延長型製剤が登場しています。
しかしながら、半減期延長型製剤は従来の標準型製剤と比較して分子構造が変わっているため、インヒビター(凝固因子の働きを抑える抗体)ができるリスクが高まる懸念があります。
これらを踏まえ、日本血栓止血学会のガイドライン(標準的レジメン)は標準型製剤の使用となっていますが、半減期延長型製剤を選択されるかは、患者さんの状況に合わせて決定されます。
ご自身の血友病の状態、ライフスタイルを考慮し、主治医とよく相談してください。
兵庫医科大学病院 輸血・細胞治療センター 血液内科
山原 研一 監修
(参考文献)
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