甲状腺機能亢進症を放置するとどうなりますか?
心不全や骨粗しょう症になる危険性が増します。出産時のリスクも高まります。
甲状腺機能亢進症の症状の一つに不整脈があり、放置してしまうと心不全に発展してしまうおそれがあります。
特に、不整脈の一種である心房細動は、甲状腺機能亢進症の合併症として最も多く見られる心臓の病気で、脳梗塞や心不全を引き起こす可能性があります。
また、甲状腺ホルモンの働きによって、古い骨がどんどん壊されてカルシウムが尿とともに排泄されてしまったり、カルシウムの吸収効率が悪くなったりする場合があります。
これによって、骨粗しょう症(骨がもろくなり、骨折しやすくなった状態)が進行してしまうことがあります。
また、妊娠中に甲状腺機能亢進症を発症したまま放置してしまうと、妊娠高血圧症候群や流産・早産・死産のリスクが高くなります。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
中島康代,山田正信. 内分泌疾患・糖尿病・代謝疾患ー診療のエッセンス 甲状腺中毒症. 日本医師会雑誌. 2021, 150, p.96-99.
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