入眠時の幻覚はナルコレプシーと関係がありますか?
ナルコレプシーの症状のひとつに、入眠時の幻覚があります。通常、寝はじめの夢として認識されます。
ナルコレプシーの患者さんでは、入眠時に幻覚が現れることがあります。多くは、寝入りばなの夢体験(怖いなどの情動を伴うことが多い)として認識され、はっきりとした人影や動物などの幻視、ふわふわとした感覚、幻聴のような体験が多いとされています。また、日中の短時間の居眠りの際にも、幻覚夢を体験していることが多いとされます。
加えて、目が覚めて意識があるにもかかわらず体を動かすことができない睡眠麻痺(金縛り)の状態となります。重いものがのしかかっている感じで、体を動かすことができない状態です。朝の目ざめの時に最も起こりやすいとされています。上記の入眠時の幻覚を伴うこともあります。
なお、これらの入眠時幻覚や睡眠麻痺は、健康な人、特に若い方でも現れることがあります。そのため、ナルコレプシーの診断の際には区別される必要があります。
もし、入眠時に幻覚が現れるなど気になる症状がある場合には、医療機関を受診して必要な検査・治療を受けることをご検討ください。
公開日:
最終更新日:
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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「ナルコレプシー」とはどのような病気ですか?
ナルコレプシーとは過眠症のひとつで、寝てはいけない場面で急激な眠気に襲われ、突然眠ってしまう病気です。
ナルコレプシーの原因は何がありますか?
脳の覚醒中枢の働きが悪くなり、脳内物質をつくる神経細胞の障害が原因と考えられています。
ナルコレプシーではどのような症状がありますか?
十分な睡眠をとれていても、日中に居眠りを繰り返します。また、眠るときの幻覚や、感情が高揚した時の脱力などもあります。
ナルコレプシーには初期症状はありますか?
はい。初期症状として、睡眠時間の増加や、今までに経験をしたことがないほどの強い眠気の出現などが挙げられます。
ナルコレプシーの場合、主にどのような治療をしますか?
薬物療法が有効ですが、生活サイクルを規則的に整えることが大切になります。
ナルコレプシーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
日中の急激な眠気や、情動脱力発作がある場合は、メンタルクリニック、心療内科、神経内科、精神科を受診しましょう。
ナルコレプシーのセルフチェックはできますか?
解説欄をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ナルコレプシーの診断方法はなんですか?
睡眠ポリグラフ検査と反復睡眠潜時検査、HLA遺伝子型検査、脳脊髄液検査があります。
日中、急に眠くなるのはどんな原因がありますか?
ナルコレプシーという病気によるものや、糖尿病の患者さんに見られる血糖値の急激な変化によるものなど、いくつか考えられます。
急に寝てしまう病気には何がありますか?
急に寝てしまう症状が見られる病気として、ナルコレプシーを含む過眠症、不眠症、低血糖や月経前症候群などがあります。
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