入眠時の幻覚はナルコレプシーと関係がありますか?
ナルコレプシーの症状のひとつに、入眠時の幻覚があります。通常、寝はじめの夢として認識されます。
ナルコレプシーの患者さんでは、入眠時に幻覚が現れることがあります。多くは、寝入りばなの夢体験(怖いなどの情動を伴うことが多い)として認識され、はっきりとした人影や動物などの幻視、ふわふわとした感覚、幻聴のような体験が多いとされています。また、日中の短時間の居眠りの際にも、幻覚夢を体験していることが多いとされます。
加えて、目が覚めて意識があるにもかかわらず体を動かすことができない睡眠麻痺(金縛り)の状態となります。重いものがのしかかっている感じで、体を動かすことができない状態です。朝の目ざめの時に最も起こりやすいとされています。上記の入眠時の幻覚を伴うこともあります。
なお、これらの入眠時幻覚や睡眠麻痺は、健康な人、特に若い方でも現れることがあります。そのため、ナルコレプシーの診断の際には区別される必要があります。
もし、入眠時に幻覚が現れるなど気になる症状がある場合には、医療機関を受診して必要な検査・治療を受けることをご検討ください。
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最終更新日:
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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