ナルコレプシーの場合、主にどのような治療をしますか?
薬物療法が有効ですが、生活サイクルを規則的に整えることが大切になります。
ナルコレプシーの主な治療は、以下の通りです。
生活習慣の見直し
- 夜は十分な睡眠をとり、規則的な生活を心がける
- 昼休みなどに、積極的に短時間の昼寝をする(可能であれば、数時間に1回ずつ計画的に昼寝をする)
中枢神経刺激薬の使用
モダフィニル(モディオダールⓇ︎)が第一選択薬です。効果が不十分な場合、メチルフェニデート(リタリンⓇ︎)が使用されることもありますが、登録された医師しか処方できないなどの制約があります。
情動脱力発作(カタプレキシー)を含めたREM睡眠関連症状に対する治療
少量の三環系抗うつ薬を使用することがあります。
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最終更新日:
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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「ナルコレプシー」とはどのような病気ですか?
ナルコレプシーとは過眠症のひとつで、寝てはいけない場面で急激な眠気に襲われ、突然眠ってしまう病気です。
ナルコレプシーの原因は何がありますか?
脳の覚醒中枢の働きが悪くなり、脳内物質をつくる神経細胞の障害が原因と考えられています。
ナルコレプシーではどのような症状がありますか?
十分な睡眠をとれていても、日中に居眠りを繰り返します。また、眠るときの幻覚や、感情が高揚した時の脱力などもあります。
ナルコレプシーには初期症状はありますか?
はい。初期症状として、睡眠時間の増加や、今までに経験をしたことがないほどの強い眠気の出現などが挙げられます。
ナルコレプシーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
日中の急激な眠気や、情動脱力発作がある場合は、メンタルクリニック、心療内科、神経内科、精神科を受診しましょう。
ナルコレプシーのセルフチェックはできますか?
解説欄をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ナルコレプシーの診断方法はなんですか?
睡眠ポリグラフ検査と反復睡眠潜時検査、HLA遺伝子型検査、脳脊髄液検査があります。
日中、急に眠くなるのはどんな原因がありますか?
ナルコレプシーという病気によるものや、糖尿病の患者さんに見られる血糖値の急激な変化によるものなど、いくつか考えられます。
急に寝てしまう病気には何がありますか?
急に寝てしまう症状が見られる病気として、ナルコレプシーを含む過眠症、不眠症、低血糖や月経前症候群などがあります。
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