ダンピング症候群の原因や考えられる症状には何がありますか?
胃の手術の影響により、食物が急激に腸へと流れ込むことが原因です。症状にはめまいや動悸、腹痛、嘔吐などがあります。
ダンピング症候群の原因は、胃の手術(胃切除術やバイパス術)です。
手術によって、食べ物を一時的に溜め、ゆっくり小腸に流していくという胃の機能が低下するために起こります。
ダンピング症候群には、早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群の二つがあり、症状や発症時期が異なります。
早期ダンピング症候群
早期ダンピング症候群は食後30分以内に発症し、腹痛、嘔吐、動悸、めまいなどの症状が現れます。濃度の高い食べ物が小腸に一気に流れ込むことにより、脱水になったり脳の血流が低下することが原因です。
胃切除後、10〜20%の頻度で起こると言われています。
後期ダンピング症候群
後期ダンピング症候群は食後2〜4時間後に発症し、冷汗、動悸、脱力感やめまいなどの症状が現れます。食べ物が一気に腸に流れることで血糖値が急激に上昇し、それに対して血糖値を下げるホルモンであるインスリンが過剰に分泌されることで低血糖になることが原因です。
胃切除後、1〜5%程度の頻度で起こると言われています。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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ダンピング症候群
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「ダンピング症候群」とはどのような病気ですか?
胃の手術を受けた方に起こる病気で、食後に腹痛や嘔吐、めまい、動悸、冷汗や脱力感などが生じます。
ダンピング症候群には初期症状はありますか?
初期症状はありませんが、食後に腹痛や嘔吐、めまい、動悸、冷汗や脱力感などが生じます。
ダンピング症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
まずは食事の内容や食べ方を工夫します。それでも改善しない場合には、内服薬での治療を行います。
ダンピング症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
ダンピング症候群が疑われる場合には、消化器外科の主治医に相談しましょう。
ダンピング症候群のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
ダンピング症候群はいつまで症状が続きますか?
症状の経過は人それぞれですが、時間が経過するにつれて症状が改善してくることが多いです。
胃を切除する手術を受けた後に、コーヒーを飲んでもよいですか?
基本的にはコーヒーを飲んでも問題ありませんが、一度に大量に飲むのは避けましょう。
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