ダンピング症候群には初期症状はありますか?
初期症状はありませんが、食後に腹痛や嘔吐、めまい、動悸、冷汗や脱力感などが生じます。
ダンピング症候群には初期症状と呼べる症状はありません。
ダンピング症候群には、早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群の二つがあり、原因が異なるため症状や発症時期も異なります。
早期ダンピング症候群
早期ダンピング症候群は、食後30分以内に発症し、腹痛、嘔吐、動悸、めまいなどの症状が現れます。濃度の高い食べ物が小腸に一気に流れ込むことにより、脱水になったり脳の血流が低下することが原因です。
後期ダンピング症候群
それに対して後期ダンピング症候群は、食後2〜4時間後に発症し、冷汗、動悸、脱力感やめまいなどの症状が現れます。食べ物が一気に腸に流れることで血糖値が急激に上昇し、それに対して血糖値を下げるホルモンであるインスリンが過剰に分泌されることで低血糖になることが原因です。
ダンピング症候群は食事内容や食べ方を工夫することで改善が見込めます。胃の手術後にこれらの症状が現れた場合は、主治医に相談しましょう。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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ダンピング症候群
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