「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」とはどのような病気ですか?
血の塊の影響で肺の動脈(肺動脈)が狭くなったり詰まることで、肺高血圧症や低酸素血症になる病気です。
「慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)」は、心臓から肺に向かう血管(肺動脈)に血の塊(血栓)が詰まり、この血管の圧が6ヶ月以上の長期にわたって異常に高くなる病気です。圧力の上昇は、血栓によって血管が狭く、硬くなり、血液が流れにくくなることによって起こります。
この病気は、発病のメカニズムがいまだに解明されていないこと、有効な治療方法が確立されていないこと、患者数が少ないまれな病気であること、予後がよくないことから、難治性呼吸器疾患(指定難病)に認定されています。
症状
- 体を動かした際に息が苦しくなる
- 疲れやすくなる
- 胸が痛くなる
などが出現しやすいです。
公開日:
最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
巽浩一郎ほか.慢性血栓塞栓性肺高血圧症(指定難病88).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/307(参照 2024-03-18)
日本循環器学会ほか.“肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)”.https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JCS2017_ito_h.pdf,(参照 1899-12-30).
慢性血栓塞栓性肺高血圧症2022診療ガイドライン作成委員会.“慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)診療ガイドライン2022”.https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00751/,(参照 1899-12-30).
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