慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)に特徴的な心電図はありますか?
慢性血栓塞栓性肺高血圧症だけに見られるような心電図変化はありませんが、肺動脈の圧が上がることによる心電図変化があらわれることはあります。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症だけに認める特徴的な心電図変化というものはありませんが、肺動脈の圧が上昇し、心臓に負荷がかかることによる心電図変化があらわれる場合はあります。
その際にあらわれる心電図変化としては、以下のようなものがあります。
- 右軸偏位
- 肺性P波
- 胸部誘導V1からV3にかけての陰性T波
- V1誘導でR波が大きくなる(R/S>1)
- V5誘導でR波が小さくなる(R/S<1)
ただし、一般の方が心電図を正確に読み取ることはできないため、健康診断などで心電図の異常が指摘された際には、専門の医療機関を必ず受診するようにしてください。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
巽浩一郎ほか.慢性血栓塞栓性肺高血圧症(指定難病88).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/307(参照 2024-03-18)
日本循環器学会ほか.“肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)”.https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JCS2017_ito_h.pdf,(参照 1899-12-30).
慢性血栓塞栓性肺高血圧症2022診療ガイドライン作成委員会.“慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)診療ガイドライン2022”.https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00751/,(参照 1899-12-30).
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