銃創のセルフチェックはできますか？

銃創は、体表から見えない部分に深刻な損傷を負っている可能性が高く、専門的な知識と医療機器がなければ正確な評価は不可能です。

外見的な所見としては、以下のような特徴が見られることがあります。

弾丸の侵入部（入口創）

弾丸が皮膚を貫通した小さな穴で、周囲に擦過傷や熱傷を伴うことがあります。

貫通創の場合の排出部（出口創）

弾丸が体内を通過して体外に出た場合、入口創よりも大きく不規則な形状の傷となることが多いです。

出血

傷口からの出血は、少量から大量まで様々で、体内で内出血を起こしている可能性もあります。

周囲の皮膚や組織の損傷

弾丸の衝撃により、皮膚の変色、腫れ、骨折による変形などが生じることがあります。

しかし、これらの外見的な所見だけでは、体内の臓器損傷、血管や神経の損傷、骨折の程度などを正確に判断することはできません。銃創は生命に関わる緊急性の高い外傷であるため、疑われる状況では自己判断をせず、直ちに救急医療機関を受診することが重要です。