視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)のムーンフェイスの治し方はありますか?

直接的な治療法はありませんが、体重管理や減塩、十分な睡眠などによりリスクを減らすことができます。

解説

ムーンフェイスはステロイドの副作用として現れることが多く、直接的な治療法はありませんが、体重管理や減塩、十分な睡眠・ストレス発散などによりリスクを減らすことができます。

詳細について以下で説明します。

体重管理

体重の増加がムーンフェイスを悪化させる可能性があるため、適度な運動とバランスの取れた食事によって、健康的な体重を維持しましょう。

減塩

塩分を摂りすぎると、身体に水分がたまり、腫れがひどくなります。加工食品を控えるなどして塩分摂取量を抑えるようにしましょう。

十分な睡眠・ストレス発散

睡眠不足や過度なストレスはコルチゾールの過剰分泌を促進し、顔の腫れや炎症を悪化させるおそれがあります。十分な睡眠を取り、ストレスを溜めすぎないように心がけましょう。

ステロイドの減量

ムーンフェイスはステロイドの一般的な副作用のため、治療の効果に応じて適切にステロイドを減量することで改善できると考えられます。ただし、自己判断で急にステロイドの使用を中断してしまうと、視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の症状が再燃してしまうだけでなく、ステロイド離脱症候群になるおそれがあります。
ステロイド離脱症候群になると、体内でステロイドを産生している副腎が機能不全になり、全身倦怠感、血圧低下、微熱、関節痛、電解質異常などの症状が現れます。

治療のために薬剤が処方されている場合には、副作用が出現した場合にも自己判断で薬物の使用を中断せず、必ず医師に相談するようにしましょう。

公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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