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薬はいつまで飲むのでしょうか? ずっと飲み続けなくてはいけないのでしょうか?
医療法人泰水会濵﨑クリニック 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
回答
バセドウ病が原因となっている場合は約2年間飲み続けます。薬を一旦やめた後も再発する可能性があるため要注意です。
解説
不整脈の症状に対して飲む薬は、甲状腺ホルモンの分泌量が正常になって、脈の打ち方にも問題がなくなれば、飲むのを中止してかまいません。
ただし、服薬の中止については自分だけで判断せず、必ず担当医師と相談するようにしましょう。
バセドウ病が甲状腺機能亢進症の原因となっている場合、バセドウ病の薬は、基本的に約2年間にわたって継続的に服用していきます。
ただし、服薬をやめた後でバセドウ病が再発する確率は30%以上と報告されており、完全に服薬を終了できる確率は60〜80%程度です。
服薬終了後の再発を2回以上繰り返す場合や、甲状腺の腫れがひどい場合は、薬を終了できる確率が低いため、治療法の変更も検討します。
また、服薬をやめた後も、年1回は甲状腺機能に異常がないかチェックする必要があります。
妊娠など一時的な原因がきっかけになっている場合には、原因がなくなれば治まっていき、薬を飲む必要はなくなります。
甲状腺や脳の腫瘍が原因の場合、手術で原因箇所を取り除くことができれば、薬を飲む必要はなくなります。
ただし、原因箇所を一部取り除ききれなかった場合など、薬を飲み続けなくてはならないこともあります。
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(参考文献)
Birte Nygaard. Hyperthyroidism (primary). BMJ Clin Evid. 2010, 611.
日本甲状腺学会. バセドウ病治療ガイドライン2019. 南江堂, 2019.
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