亀頭包皮炎の場合、主にどのような治療をしますか?
主に入浴や洗浄などの生活指導を行います。長引く場合は、塗り薬や内服薬を使用することもあります。
亀頭包皮炎の治療法は以下の通りです。
生活指導
入浴、洗浄
毎日1~2回入浴することで、自然に改善することが多いです。その際、生理食塩水で洗うことが推奨されていますが、ぬるま湯の水道水でも構いません。石鹸はかぶれの原因になることがありますので、使わなくても良いです。洗浄するときに包皮がめくれた場合はめくって洗い、洗った後は包皮を元に戻しましょう。無理にめくると元に戻らず強い痛みを伴い、手術が必要になることがあります。
接触による刺激を避ける
炎症がある時は、洗いすぎに注意して優しく洗いましょう。ごしごしと力強く洗うことや石鹸を使いすぎることは、症状を余計に悪化させてしまいます。また、市販のクリームを大量につけることや、性行為や自慰行為などの直接的な刺激によっても悪化するので、その点も注意しましょう。
薬物治療
抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬
感染による亀頭包皮炎で症状が強い場合や長引く場合は、原因となっている微生物にあわせた適切な塗り薬や経口薬を使用します。
ステロイド
適切に使用すると、炎症を素早く抑える効果があります。しかし、部分的に免疫力が下がってしまい、塗った場所に他の微生物が感染しやすくなる、皮膚が薄くなるなどの副作用があります。使い方によっては症状を長引かせることもあります。
包茎の治療
ホルモンの変化や勃起による影響で、成長に伴って包皮は亀頭からはがれやすくなります。成長しても包皮がはがれない状態(包茎)の場合は、亀頭包皮炎を繰り返すことや症状が長引くことがあり、その場合は包茎の治療(塗り薬や手術など)をします。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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