メサラジン（ペンタサⓇ、アサコールⓇ、リアルダⓇ）は5-アミノサリチル酸（5-ASA）製剤ですか？

メサラジンは5-アミノサリチル酸（5-ASA）製剤です。代表的な薬剤は以下のとおりです。

ペンタサ

小腸から大腸にかけて薬が溶けるようになっています。小腸に病変が多いクローン病にも使用されます。錠剤のみでなく、顆粒タイプや坐薬、注腸薬などもあり、小児へ使うことも可能です。

アサコール

腸管のpH（水素イオン濃度：酸性・アルカリ性の程度を示す指標）によって薬が溶けるようになっています。大腸はアルカリ性なので、そこで溶けることで大腸の病変により効きやすい構造になっています。

リアルダ

有効成分がゆっくり溶け出すようコーティングが工夫されているため、大腸に長時間効きやすい構造になっています。1日1回の服用が特徴的です。

サラゾピリン

古くから使われている薬で、腸内細菌によってメサラジンとスルファピリジンに分解されることで、メサラジンが効果を発揮します。
スルファピリジンは副作用の主な原因となる成分なので、この2つの成分に分解されることがわかったことで、以降のメサラジン製剤の開発に繋がった薬です。

これらの薬には後発品（ジェネリック）も多数あります。
1つの薬があまり効果がなくても、薬を変えることで効果が出ることもあります。