慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)ではどのような症状がありますか?
手足の筋力低下といった運動障害や手足のしびれ・痛みなどの感覚障害がみられます。
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)では主に、以下のような手足の運動障害や手足のしびれ・痛みなどの感覚障害がみられます。
運動障害(手足の力が入りにくい)
- お箸が使いにくくなった
- ペットボトルの蓋があけにくくなった
- 立ち上がるのが大変
- 歩きにくくなった
感覚障害(手足の感覚がおかしい)
- 手足が痺れている
- お湯の温度がわかりにくい
- 自分の手足の位置がわからない
- ふらつく
なお、CIDPは症状、経過、発症年齢などからいくつかに分類されます。
典型的なCIDPの特徴と、非典型的なCIDPのタイプは、それぞれ以下の通りです。
典型的なCIDPの特徴3点
1. 左右対称性に上記のような四肢の運動・感覚障害が起こること
2. 四肢の近位(手足の体に近い方、上腕・大腿)も遠位(手足の体から遠い方、前腕・手・下腿・足)も十分に機能しないこと
3. 腱反射(腱をハンマーで叩打することで瞬間的に筋肉が収縮する現象)が消失すること
非典型的CIDPのタイプ
- 遠位のみ障害があらわれるタイプ
- 運動障害のみのタイプ
- 感覚障害のみのタイプ
など
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最終更新日:
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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