慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)の場合、主にどのような治療をしますか?
主にステロイド薬の大量点滴や免疫グロブリン療法、血漿浄化療法で治療します。これらの治療効果はほとんど同じです。
慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)の原因は、自己免疫(ウイルス・細菌・がん細胞などの異物から自分の体を守る機能)が何らかの原因で誤って自分を攻撃してしまう、自己免疫性の機序(しくみ)だと考えられています。
このため、自己免疫を抑えたり、調節したり、取り除いたりする治療を行います。免疫を抑える薬として、ステロイド薬を大量に点滴する治療、免疫を調節するような薬として、免疫グロブリンを大量に点滴する治療、自己免疫を取り除く治療として血漿浄化療法があります。これら3種の治療に優劣はありません。
なお、ステロイドと免疫グロブリンは点滴するだけですが、血漿浄化療法は透析のように血液を機械でろ過するような治療です。簡便性や副作用の観点から、まずはステロイドか免疫グロブリンでの治療が選択されることが多いです。
症状が落ち着いても繰り返す病気であるため、通院を続ける必要があります。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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