掌蹠膿疱症の原因や考えられる症状には何がありますか?
虫歯、扁桃炎や喫煙などが関係して、手のひらや足の裏に膿をともなう水膨れが多発します。
掌蹠膿疱症の原因として、虫歯、扁桃炎、副鼻腔炎などの感染症が報告されています。皮膚に口腔内に常在菌と似た構造があり、感染が長引くなどで免疫が過剰になって間違えて皮膚を攻撃してしまうために起こると考えられています。また、掌蹠膿疱症の人には喫煙者が非常に多く、発症や症状の悪化に関係していると考えられています。他にも、便秘症・下痢症、過敏性腸症候群や歯科金属アレルギーが関係しているともいわれています。
掌蹠膿疱症の主な症状は、手のひらや足の裏に、膿をもった白~黄色い水膨れ(膿疱)が多発することです。小さな水膨れが徐々に膿をもって膿疱となり、しばらくするとかさぶたになって剥がれ落ちてよくなることが多く、周期的に繰り返します。発疹の出始めにかゆみを伴うことがありますが、ほとんどの場合は膿疱になるころにはかゆみは消えます。
繰り返すうちに皮膚が赤くなって分厚くなった角層がはがれて浮いた状態(角化・鱗屑)になることがあり、手のひら・足の裏以外にも膝や肘などにも似たような発疹が出たり、爪の変形が起こったりすることも知られています。
ほかに、胸をはじめとする骨関節の痛みを伴うことがあり、これを「掌蹠膿疱症性骨関節炎」と呼びます。
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最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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「掌蹠膿疱症」とはどのような病気ですか?
掌蹠膿疱症とは、膿がたまった水膨れが手のひらや足の裏に多発する病気です。周期的に良くなったり悪くなったりします。
掌蹠膿疱症に初期症状はありますか?
はじめに小さな水膨れができ、かゆみを伴うことがあります。徐々に水膨れの中身が膿になり、かさぶたになって剥がれ落ちます。
掌蹠膿疱症の場合、主にどのような治療をしますか?
虫歯や扁桃炎などの感染症の治療を並行しつつ、ステロイドなどの塗り薬で治療を行います。禁煙も重要です。
掌蹠膿疱症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
膿がたまった水膨れが多発すれば皮膚科を受診しましょう。
掌蹠膿疱症の場合、やってはいけないことはありますか?
禁煙、虫歯予防、風邪予防が重要です。また、患部を刺激しないようにしましょう。
掌蹠膿疱症の場合、コーヒーを飲んでもよいですか?
基本的には問題ありませんが、検査で金属アレルギーがあると分かった場合にはコーヒーを飲む習慣をやめることで症状が改善する可能性があります。
掌蹠膿疱症に効く食べ物はありますか?
掌蹠膿疱症に効果がある特定の食品はありません。
掌蹠膿疱症の場合、関節が痛くなることはありますか?
約10%の患者さんで、鎖骨や腰の骨・関節に炎症が起こり、痛くなることがあります。
掌蹠膿疱症におすすめの市販薬はありますか?
ステロイドの塗り薬は効果がありますが、自己判断での使用は避けてください。
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