原発性免疫不全症候群の場合、ワクチンは打っていいですか?注意点はありますか?
BCGなどの生ワクチンを打ってはいけません。その他のワクチンは、かかりつけ医に相談しましょう。
原発性免疫不全症候群の場合、ワクチン接種は可能ですが、生ワクチン(生きたウイルスの毒性を極限まで抑えて作られたワクチン)の接種など避けるべきケースがあります。
原発性免疫不全の種類によっては、ワクチンによって免疫がつかず、逆に弱毒化した生ワクチンを接種することで、その感染症に罹患してしまう例があります。
以前、生後最初に接種する生ワクチンは生後6ヶ月のBCGでしたが、2020年10月からロタワクチンが定期接種になり、生後2ヶ月から接種できるようになりました。そのため、免疫不全を疑う前に接種することになり、生ワクチン感染症の発症リスクか増大する懸念があります。
重症複合型免疫不全症(SCID)は新生児スクリーニング検査が可能ですので、ワクチン接種までに病気を見つけることができます。ただし、地域によって公費で実施しているところと実費になるところがあります。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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「原発性免疫不全症候群」とはどのような病気ですか?
細胞やウイルスから身体を守る免疫機能が生まれつきうまく働かないことで、感染症を起こしやすくなってしまう病気です。
原発性免疫不全症候群の原因には何がありますか?
遺伝子が原因であることが多いです。
免疫不全だとどのような症状が起こりますか?
感染症を繰り返す、重症化しやすい、長引きやすいといった症状が起こります。
原発性免疫不全症候群の場合、主にどのような治療をしますか?
感染の予防や、足りない血液成分の補充を行います。
原発性免疫不全症候群が疑われる場合、何科を受診したらよいですか? また、病院を受診する目安はありますか?
感染症が疑われたら、まずは内科や小児科を受診しましょう。
免疫不全とは何ですか?
体に入ったウイルスや細菌を排除する免疫がうまく働かないことです。
原発性免疫不全症候群だと寿命はどれくらいになりますか?
重症だと1〜2年のことがありますが、治療の進歩とともに伸びてきています。
原発性免疫不全症候群ではどのような検査をしますか?
問診や血液検査などを行います。
原発性免疫不全症候群で障害者手帳は取得できますか?
障害の程度や合併症により取得できるケースもありますが、まれです。かかりつけ医にご相談ください。
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