血友病でも高活動量のスポーツや、部活動に参加できる方法はありますか?
希望するスポーツの活動量に合わせた治療方法の見直しを主治医へ相談しましょう。
血友病の方でもスポーツは禁止されておらず、筋肉をつけたり運動能力を上げることは関節障害の予防にもつながるため、適切な運動が推奨されています。
野球やバスケットボールなどの出血リスクのあるスポーツにおいても、適切な出血予防治療を行うことで管理できるようになってきています。
出血予防については、患者さんの重症度やスポーツの種類、活動する頻度などによって、治療方法を見直す必要があります。
例えば、活動量が増える日を考慮して投与日を変更するなど、血液凝固因子製剤を投与する量や回数を調節したり、十分量の凝固因子活性を維持できる製剤を選択したりする対応が考えられます。
活動の希望を主治医に伝え、治療をどのように調節すると出血リスクを防ぐことができるかや、万一出血した場合にはどのように対応するかなど、安心して活動を楽しめる方法を検討してください。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
酒井道生. 定期補充療法の現状と今後の課題. The Japanese Journal of Pediatric Hematology/Oncology. 2015, 52, 237–242.
竹谷英之.血栓止血誌.2024,35(1),38-44.
NATIONAL HEMOPHILIA FOUNDATION.“PLAYING IT SAFE”.BLEEDING DISORDERS.https://vwdconnect.org/wp-content/uploads/2018/02/Playing-It-Safe.pdf,(参照 2025-01-27).
藤井輝久ほか.“インヒビターのない 血友病患者に対する 止血治療ガイドライン2013年改訂版”.日本血栓止血学会.https://www.jsth.org/wordpress/wp-content/uploads/2015/04/03_inhibitor_H1_B.pdf,(参照 2025-01-27).
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