母斑(色素性母斑)の場合、主にどのような治療をしますか?
良性の母斑(色素性母斑)は経過観察とし、状況に応じて外科的切除やレーザー治療が選択されます。
【母斑(色素性母斑)の主な治療法】
まず、皮膚を詳しく診る検査(ダーモスコピー)で、良性と判断された母斑細胞母斑は、治療せず様子を見ます(経過観察)。 その他の治療法は以下の通りです。
外科的切除
- 悪性化(ほくろのがん)のリスクがある場合や、見た目を改善したい場合に基本となります。
- 病変を切除し、縫い合わせるのが一般的です。
- 大きな場合は、シリコンバッグで皮膚を伸ばす「皮膚伸展術」や、他の場所から皮膚を移植する「植皮術」も使われます。
- ただし、手術には傷跡が残る欠点があります。
レーザー治療(保険適応外)
- Qスイッチ・レーザーなどが使われ、色を持つ細胞だけを壊すため、傷跡が残りにくいのが特徴です。
- しかし、色を薄くするだけで、将来的に悪性黒色腫になる可能性は残ります。深い病変には複数回の治療が必要です。
簡単にまとめると、がん化の心配があれば手術、美容面を優先するならレーザーという選択肢があり、良性であれば経過観察です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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