壊疽性膿皮症の原因は何がありますか?
炎症性サイトカインの関与が考えられていますが、壊疽性膿皮症の原因は不明です。
壊疽性膿皮症の主な原因は不明とされています。
ただし、無菌性(細菌の関係しない)の炎症が生じ、好中球の局所への浸潤(細胞など組織が周囲にじわじわ広がっていくこと)や異常な活性化が誘導され、病変を形成していることが明らかとなっています。つまり、通常は細菌などを排除するために生じる炎症が、細菌がいないにもかかわらず生じていることが明らかとなっています。
この無菌性の炎症の原因として、免疫に関わる炎症性サイトカインというたんぱく質が関与しているとされています。そのため、一見皮膚に関係ないような関節・血液・腸など他臓器の自己免疫性疾患や薬剤によっても、炎症性サイトカインのバランスが崩れることで発症することもあると言われています。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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