多発性嚢胞腎の場合、主にどのような治療をしますか?
減塩と血圧管理の徹底と、肥満にならないよう注意することが必要です。トルバプタンという薬で進行を抑えることもあります。
初期の場合は、 減塩と血圧の管理の徹底が重要です。腎機能が保たれる50歳までの方であれば、110/75mmHg未満を目指すことが提案されています。
腎機能が悪くなったり、腎臓が速いスピードで大きくなったりする場合には、 嚢胞の増大を抑える薬による治療が望ましいです。バソプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンは、ADPKDに現状で唯一進行を遅らせる薬です。使用には注意点が多くありますので担当の医師に相談してください。
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最終更新日:
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
Torres, Vicente E et al. Tolvaptan in patients with autosomal dominant polycystic kidney disease. New England journal of medicine. 2012, 367, p.2407-18.
Torres, Vicente E et al. Tolvaptan in Later-Stage Autosomal Dominant Polycystic Kidney Disease. The New England journal of medicine. 2017, 337, p.1930-1942.
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