ストレス性胃炎とは、どのような病気ですか?
現在、「ストレス性胃炎」という病名は使いませんが、ストレスにより胃炎、もしくは胃炎のような症状が出ることを指していると考えられます。
現在「ストレス性胃炎」という病名を使うことはありませんが、ストレスに起因して胃炎、もしくは胃炎のような症状が見られることはあります。
主に以下の2つのパターンが考えられます。
①ストレスによる急性胃炎のことを指す場合
お腹の上の方の痛みや吐き気、嘔吐などを起こす急性胃炎の原因のひとつとして、ストレスがあります。ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、胃酸の過剰分泌や胃粘膜の細かな血流障害によって、胃炎を起こすと言われています。
そのため、ストレスによる急性胃炎のことを指している可能性があります。
②機能性ディスペプシアのことを指す場合
胃の炎症などの異常がないにもかかわらず、胃もたれや胸焼け、食後の不快感、みぞおちの痛みなど、慢性的に胃炎のような症状が続く病気を「機能性ディスペプシア」といいます。
機能性ディスペプシアはストレスが最大の原因であり、胃酸を抑える薬や消化管の運動を改善する薬で治療されます。以前は機能性ディスペプシアの概念が確立していなかったために「慢性胃炎」として診断されていた経緯がありますが、実際には胃に炎症所見がないため現在は別の概念として確立しています。
そのため、「胃炎」とは言えませんが、以前使われていた「ストレス性胃炎」という言葉が、「機能性ディスペプシア」を指している可能性があります。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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