「壊疽性膿皮症」とはどのような病気ですか?
痛みを伴う赤いぶつぶつや水ぶくれができる、慢性の皮膚疾患です。
壊疽性膿皮症とは、手足や体幹部に、単発もしくは多発する穴があいたような潰瘍を繰り返す、原因不明の病気です。
初めは膿疱(膿だまり)、紅色丘疹(赤いぶつぶつ)、水疱(水ぶくれ)などから始まり、次第に大きくなり深い傷へと拡大していきます。また、潰瘍の程度に関わらず強い痛みが見られることもあります。
比較的まれな病気で、有病率は成人10万人当たり5.8人と報告されています。好発年齢は 20~60歳と幅広く、高齢者に発症することもあります。
公開日:
最終更新日:
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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壊疽性膿皮症
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壊疽性膿皮症の原因は何がありますか?
炎症性サイトカインの関与が考えられていますが、壊疽性膿皮症の原因は不明です。
壊疽性膿皮症ではどのような症状がありますか?
赤い隆起や水疱が破れると強い痛みを伴う潰瘍となり拡大します。びらんの縁は盛り上がり暗褐色です。
壊疽性膿皮症には初期症状はありますか?
吹き出物や虫刺されのような赤い隆起であることが多いです。時に水疱から始まることもあります。
壊疽性膿皮症の場合、主にどのような治療をしますか?
壊疽性膿皮症の治療は、患者さんごとに主治医が判断しますが、主にステロイドの外用剤や経口薬を用います。
壊疽性膿皮症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚科を受診してください。他に治療中の疾患がある場合には、かかりつけ医にも一度見てもらうようにしてください。
壊疽性膿皮症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」でもチェックできます。
壊疽性膿皮症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主にステロイドの塗り薬を使用します。ステロイドの強さや期間によって毛深くなったり皮膚が薄くなったりします。
壊疽性膿皮症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
ステロイドの塗り薬だけで効果がない場合や重症例では、ステロイドや免疫抑制剤の内服などを行います。
壊疽性膿皮症の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
傷口を清潔に保つようにしてください。原疾患(おおもとの病気)がある場合にはそちらの治療も並行して行なってください。
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