新生児のけいれんは危険ですか?
新生児のけいれんは危険です。速やかに医療機関を受診しましょう。
新生児期(生後28日未満)に起こるけいれんは、脳に原因となる何らかの障害があることが多く、迅速に対処しないと長期的な合併症を引き起こす可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。
新生児けいれんの一般的な原因には、低酸素性虚血性脳症、頭蓋内出血、感染症、代謝の異常(低血糖症や低カルシウム血症など)、脳の構造的異常、てんかんなどが含まれます。
低出生体重、出生時仮死、分娩中の母体感染などは、重大な危険因子です。
予後は、けいれん発作の原因や重症度によっても異なりますが、発達が遅れるリスクがあります。
また、新生児けいれんを発症したお子さんの約半数が、てんかんを発症する可能性があるといわれています。
脳波検査、画像検査(MRI)、代謝関連の血液検査、髄液検査などによる迅速な診断は、原因を特定し速やかに治療を開始するために必要不可欠です。
けいれんの原因となる基礎疾患を治療してけいれん発作を起こさないようにすることで、長期的な合併症のリスクを減らすことができます。
新生児けいれんを経験した乳児では、てんかん発作やその他の症状が新たに出現しないか、発達の進み具合を見ていくために定期的なフォローアップを受ける必要があります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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