新生児のけいれんので、注意すべきものの見分け方はありますか?
新生児のけいれんは速やかに受診が必要です。けいれんと気が付かれにくいものも多く、気になる動きは医師に相談しましょう。
新生児でみられるけいれんは、一般的にけいれんという言葉から連想される、「白目を剥き、体を強ばらせ、手足がガクガクと動く」けいれんではないものが多いため、けいれんであると気が付きにくい可能性があります。
具体的には、
- 微細発作(目が水平方向に動く、側方を凝視する)
- まばたきやしかめっ面を繰り返す
- 自転車こぎや犬かきの様に手足を動かす
- 呼吸を休んでしまったり速くなったりする
- 強直性けいれん(白目を剥き、手足を突っ張る)
- 間代性けいれん(ガクガクと手足をばたつかせる)
- ミオクローヌスけいれん(全身や手足がビクッとする)
などがありますが、このうち、最も多いとされている微細発作は、症状が分かりにくく、見つかりにくいといわれています。
新生児期に起こるけいれんは、脳に原因となる何らかの障害があることが多く、迅速に対処しないと長期的な合併症を引き起こす可能性があります。
新生児のけいれんと間違えられる可能性のあるものとして、モロー反射(音や光、体の傾きなどの刺激に対して手足をビクッと拡げる反射的な動き)、睡眠時ミオクローヌス(寝ているときに手足をピクッとさせる生理的な動き)などの正常な動きもありますが、お子さんに気になる動きがみられた際は速やかに医療機関を受診してください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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