身震い発作への対処法は?身震い発作(shuddering attack)
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15
身震い発作とは
生後6か月から3歳頃に見られる頭部、肩、体幹が素早く数秒間震える運動を認めます。食事中や興奮した時などにみられます。
「身震い発作」とはどのような病気ですか?
乳児や幼児でよくみられる、無意識に頭、肩、体幹の急速な震えが起こる無害な発作です。
身震い発作は、乳児や幼児でよくみられる、頭、肩、体幹の急速な震えが不随意に(本人の意思とは関係なく)起こることです。
寒気による「身震い」を思わせるような動きのため、身震い発作と呼ばれます。
なぜこのような発作が起こるのか、その病態は明らかにされていませんが、発作自体は無害であり、非てんかん性の発作です。
発作は通常数秒間続き、場合によっては1日に複数回起こることもあります。
発作中や発作後の意識が保たれている点が、てんかん性発作との違いです。神経学的検査や脳波の結果に異常はなく、てんかん発作やその他の神経疾患とは区別されます。
身震い発作は食事中や子供が興奮しているときに起こることが多く、睡眠中に発作が起こることはありません。
まれに10代後半まで低頻度で続くことがありますが、通常は年齢が上がるにつれ自然に治まるため、治療は必要ありません。
身震い発作の症状
身震い発作には初期症状はありますか?
身震い発作には通常初期症状はなく、日常の活動中に突然始まります。
通常、身震い発作は明らかな初期症状もなく突然起こります。
身震い発作が初めて生じるのは、生後4 ~ 6か月頃の乳児期が多いとされています。
通常、日常の活動中に突然始まり、睡眠中に発作が起こることはありません。
身震い発作に先立つきっかけとして、興奮、フラストレーション(欲求不満)、食事、おもちゃを押し合わせるなど、特定の物事に挑戦する活動が報告されています。
頭、肩、時に体幹が不随意に(本人の意思とは関係なく)急速に震え、発作は通常数秒間続きます。
震えと同時に腕に力が入り硬くなったり、腕を曲げたり挙上することもあります。
座っているときに発作が起きた場合には、体が一方向に傾いたり、倒れたりすることもあります。
まれにボール遊びなどの活動中に子供が転倒する原因となることもあります。
発作の間、本人は一点をじっと見つめ、唇を引き締める、歯を食いしばるなどの様子がみられることもあります。
この間、周囲に気づいていないように見えますが、発作中や発作後の意識はなくなりません。
参考文献
Jessie J Wang et al.“Shuddering attacks: A benign phenomenon in children”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33608360/,(参照 2025-04-15).
Selcan Ozturk et al.“Shuddering attacks in children: A retrospective analysis of 19 cases from a single-center in Turkey”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33621812/,(参照 2025-04-15).
身震い発作の検査・診断
身震い発作のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
以下の特徴的な症状を確認することで、身震い発作のセルフチェックができます。
- 年齢:通常、乳幼児、特に生後8か月から24か月の間に見られます
- 動きのパターン:通常は頭、首、肩、時に体幹の急激な震えが見られます(唇を引き締めたり、歯を食いしばったり、体に力が入り硬直したりする場合もあります)
- 持続時間:発作時間は短く、数秒から約15秒程度続きます
- きっかけ:食事、おむつ交換、興奮やイライラの瞬間など、活動中に起こります
- 意識:発作中、発作後は完全に意識があります
身震い発作自体は年齢が上がるとともに自然に収まり治療を必要としないものですが、てんかん発作などが否定できずに心配な場合は、小児科を受診して相談することをおすすめします。
疑わしい動きがみられたときに携帯電話などで動画を記録しておくと、医療機関で相談する際に、身震い発作とそれ以外の病気を区別するのに役立つ場合があります。
身震い発作の治療・対処法
身震い発作(shuddering attack)への対処法は?
対処は不要です。6・7歳くらいまで続くこともあります。成長しても頻度が変わらない場合は受診を検討してください。
身震い発作の場合、主にどのような治療をしますか?
身震い発作に対して、治療は必要ありません。年齢が上がるとともに自然に治まります。
身震い発作に対しては、治療を行う必要はありません。
保護者や周囲の人たちが、身震い発作は無害なものであるということを理解しておくことが大切です。
身震い発作中や発作後に、本人の意識はなくなりません。
この点が、治療を必要とするてんかん性発作との違いになります。
身震い発作では神経学的検査や脳波の結果に異常はみられず、てんかん発作やその他の神経疾患と区別されます。
身震い発作は、治療をしなくても、通常は10代までに自然に収まります。
また、その後のてんかん発症との関連性はないと考えられています。
受診の目安・何科を受診するべきか
身震い発作が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
発作中の意識がない、発作が数秒以上続く、発作を頻繁に繰り返すなどの場合に受診を検討しましょう。
身震い発作が疑われる場合、病院を受診する目安は以下のとおりです。
- 最初の発作:身震い発作の疑いのある発作が初めて発生した場合は、かかりつけ医を受診することをおすすめします。これは、他の病気を除外し、正確な診断をするために重要です。
- 非典型的な症状:発作中の意識がない、異常な眼球運動がみられるなど、身震い発作に一致しない非典型的な症状を伴う場合は、医師の診察を受ける必要があります。
- 高頻度の発作:発作が非常に頻繁に発生する場合、評価を受けるために医療機関の受診を検討してください。
- 家族の不安が強い:ご家族がてんかん発作などを心配している場合は、適切な診断と安心のために医師の診察を受けることをお勧めします。
身震い発作自体は予後良好であり、緊急の医療介入を必要としません。
お子さんがすでに医師によって身震い発作と診断されている場合には、新しい症状や気になる症状が現れない限り、通常は小児科医や神経科医による定期的な観察で十分です。
身震い発作が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
身震い発作が疑われる場合、まずはかかりつけの小児科を受診するのが良いでしょう。
身震い発作が疑われる場合、まずはかかりつけの小児科で相談するのがよいでしょう。
その際、身震い発作が疑われたときの本人の様子(起こったときの環境、顔色や視線、手足の動き、持続時間、前後の意識の状態、発作の回数や頻度など)を医師と共有し、身震い発作であるかどうかを確認します。
発作が起こったときの様子を撮影した動画があれば、診断の役に立つでしょう。
必要に応じて、小児神経科医の診察が行われます。
脳波検査などの必要な検査を行い、てんかんなどの病気を除外し、身震い発作の適切な診断を下すことができます。
身震い発作(shuddering attack)の専門医がいる近くの病院はありますか?
身震い発作(shuddering attack)の専門医がいる病院を見る身震い発作の薬
身震い発作は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
身震い発作に対して、治療は必要ありません。年齢が上がるとともに自然に治まります。
身震い発作に対しては、治療を行う必要はありません。
保護者や周囲の人たちが、身震い発作は無害なものであるということを理解しておくことが大切です。
身震い発作中や発作後に、本人の意識はなくなりません。この点が、治療を必要とするてんかん発作と異なります。
身震い発作では神経学的検査や脳波の結果に異常はみられず、てんかんやその他の神経疾患と区別されます。
身震い発作は、通常は治療をしなくても10代までに自然におさまります。
抗てんかん薬による不必要な治療を防ぐためには、身震い発作とてんかん発作を区別することが重要です。
てんかんの発作にはさまざまな種類があり、身震い発作と見分けが難しい場合もあります。
小児科医や小児神経科医による適切な評価を受けることをおすすめします。
対処法・セルフケア
身震い発作の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
身震い発作の場合、日常生活で気をつけることはありません。
身震い発作の場合、日常生活で気をつけることはありません。
発作は通常数秒程度で治まり、また年齢が上がるにつれて自然に消失します。
身震い発作と違って治療や日常生活での注意が必要になるのは、てんかんという病気です。
てんかんは脳の神経細胞が過剰に活動することで意識障害やけいれんなどのてんかん発作を起こす病気であり、抗てんかん薬により発作を抑える必要があります。
発作の引き金となる状況を避けること、抗てんかん薬の内服をきちんと継続すること、水場や高所などで発作が生じた場合に備えて安全な環境を整えること、などの注意が必要になります。
身震い発作で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
身震い発作に対して、治療は必要ありません。年齢が上がるとともに自然に治まります。
身震い発作に対しては、治療を行う必要はありません。
保護者や周囲の人たちが、身震い発作は無害なものであるということを理解しておくことが大切です。治療をしなくても、通常10代までに自然に治まります。
身震い発作の発作中や発作後に、本人の意識はなくなりません。この点が、てんかん発作との違いです。身震い発作では神経学的検査や脳波の結果に異常はみられず、てんかんやその他の神経疾患と区別されます。
抗てんかん薬による不必要な治療を防ぐためには、身震い発作とてんかん発作を区別することが重要です。
小児科医、小児神経科医による適切な評価を受けることをおすすめします。
てんかんの発作にはさまざまな種類があり、身震い発作と見分けが難しい場合もあります。
発作中の意識がない、発作の頻度が非常に多い、あるいは増加する、発作が数秒以上続くなど、非典型的な症状がみられる際には必ず医療機関を受診しましょう。
身震い発作に関連するその他の質問
新生児のけいれんは危険ですか?
新生児のけいれんは危険です。速やかに医療機関を受診しましょう。
新生児期(生後28日未満)に起こるけいれんは、脳に原因となる何らかの障害があることが多く、迅速に対処しないと長期的な合併症を引き起こす可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。
新生児けいれんの一般的な原因には、低酸素性虚血性脳症、頭蓋内出血、感染症、代謝の異常(低血糖症や低カルシウム血症など)、脳の構造的異常、てんかんなどが含まれます。
低出生体重、出生時仮死、分娩中の母体感染などは、重大な危険因子です。
予後は、けいれん発作の原因や重症度によっても異なりますが、発達が遅れるリスクがあります。
また、新生児けいれんを発症したお子さんの約半数が、てんかんを発症する可能性があるといわれています。
脳波検査、画像検査(MRI)、代謝関連の血液検査、髄液検査などによる迅速な診断は、原因を特定し速やかに治療を開始するために必要不可欠です。
けいれんの原因となる基礎疾患を治療してけいれん発作を起こさないようにすることで、長期的な合併症のリスクを減らすことができます。
新生児けいれんを経験した乳児では、てんかん発作やその他の症状が新たに出現しないか、発達の進み具合を見ていくために定期的なフォローアップを受ける必要があります。
身震い発作について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「身震い発作(shuddering attack)」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 手の指や全身の震えがありますか?
- けいれん発作がありましたか?
- 寒気がしますか?
身震い発作に関連する病気・症状
この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/02/15